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女子サッカー10大ニュースで見る変化の2020年

東京五輪の年が始まり、チームの熟成具合が注目されたなでしこジャパンは、3月に米国で開催された2020 SheBelieves Cupに参加し3連敗してしまいました。ちょうどこの頃からCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の感染拡大が本格化し、4月に予定されていたMS&ADカップ2020(ユアテックスタジアム仙台)が中止されると、なでしこジャパンが国際試合を行うことはありませんでした。2020年のなでしこジャパンの戦績は0勝3敗で終わりました。例年は3月もしくは4月に開幕することが多いプレナスなでしこリーグは開幕を延期。7月18日にリモートマッチからスタートしました。

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)対策で社会の動きが止まる中、2020年6月3日に日本サッカー協会はオンライン記者発表会を開催。女子サッカーリーグのプロ化を宣言し、WEリーグの名称とロゴ、リーグの理念、ビジョン、大会方式を発表しました。ここで「Women Empowerment」というキーワード、「女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献する」という理念が発表され、2020年の日本の女子スポーツ界は、女子サッカーを軸に大きく動き始めたのです。

日本社会に一石を投じた2020年の女子サッカー

静かに耐えた5月までから一転して、6月以降の女子サッカーは日本社会に一石を投じるアクションを起こし続けました。日本の女子サッカーの一大転機となるであろう2021年に向けて、見事な助走を駆け抜けたのではないでしょうか。今回は2つの10大ニュースをご紹介します。まずはじめに紹介するのは #女子サカマガ 記事閲覧数TOP10です。2020年12月21日までを対象にしています。さて、どの記事が注目を集めていたのでしょうか。

#女子サカマガ 記事閲覧数TOP10

10位 WEリーグ 岡島喜久子チェアインタビュー前篇「女子がどこまでできるか」

9位 NAC神戸レオネッサ なぜ2位まで急上昇したのか? 2020年の戦術変遷から見えたこと

8位 WEリーグ 岡島喜久子チェアインタビュー後篇 女子サッカーのプロ化は世界の流れ

7位 新スタジアム、廃校利用の練習場……WEリーグ入りへ伊賀FCくノ一三重の再挑戦

6位 「男子チームでやりたい」と自分から言って入れてもらいました。 元気あふれるプレーの秘密 児野楓香選手(新潟L)の #女子サカ旅

5位 三谷沙也加選手(AC長野パルセイロ・レディース)の 笑顔が美しいわけ #女子サカ旅

4位 なでしこジャパン山根恵里奈選手引退会見 「甘い」と言われるかもしれないですけど「自分自身を本当に大事にしてほしい」と思っています。

3位 「クリスティアーノ・ロナウドを目指しても良いけれど セルヒオ・ラモスを目指すな」 WEリーグに必要なメンタルアドバイスとは?

2位 femtech企業はWEリーグに何を期待するのか?

1位 「WEリーグ以降」 アンジュヴィオレ広島存続問題に揺れる広島女子サッカーの未来は?これは全国に通じるモデルケースだ

10点の記事のうち 選手のインタビュー記事が2点と少数なのが特徴です。また、ほぼサッカーの話が出てこないfemtech企業のインタビュー記事が2位に入っており、社会と女子サッカーの関係が変化した2020年を象徴しています。女子サッカーは、選手、関係者、ファンのものから、社会を動かすトリガーに変わりつつあります。

#女子サカマガ 視点の女子サッカー10大ニュース

#女子サカマガ 記事閲覧数TOP10を踏まえ #女子サカマガ 編集方針に従って2020年の女子サッカーニュースから重要だと考えるニュース10点を抽出しました。この10点のニュースの向こう側に2021年が見えてきそうですね。

10位 東京五輪延期

本来ならば、女子サッカー界最大のイベントとなっていたはずです。決勝戦の会場は国立競技場。アジアにおける女子サッカーの最大観客数を更新することは確実でした。そして初の金メダルを獲得することはできたのか!? 興味は2021年に持ち越しです。

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