現役GMが教えるJクラブ経営のリアルな見方(J論)

WE Love 女子サッカーマガジン

<A>アイドル系ファン、 <B>競技系ファン…… #女子サカマガ 女子サッカーファン分類

WEリーグに集まるのは、どのような観客層なのでしょう。この先、どのような観戦者が増えるのでしょうか。2020年10月1日に掲載したインタビューで岡島喜久子チェアはこのように言っておられます。

岡島—WEリーグも(プレーしている女の子)が来ていただきやすい工夫をしたいと思います。(観客動員の)具体的な目標は5千人ではありますが・・・スタジアムの歓声に黄色い声を増やしたいです。

公開されている「2014プレナスなでしこリーグスタジアム調査」によると、観戦者にはこのような特徴があります。

  • 男女は男性約70%、女性約30%で、Jリーグよりも女性の来場が少ない。
  • 年齢は40歳以上が約75%を占めておりJリーグよりも若年層の来場が少ない。
  • 観戦行動は1人で観戦が約40%を占めておりJリーグよりも一人観戦が多い。

※2014年シーズンの調査結果なので、現在とは異なる場合があります。

プレナスなでしこリーグの観戦者を、筆者のこれまでの経験やSNSで行ったヒヤリングから分類しました。過去の観戦者分類(セグメンテーション)であると同時に、今後のWEリーグのターゲティングを検討する際にもご活用いただけます。マーケティングにおける、いわゆるペルソナと考えください。

「応援マインド分類」と「属性分類」で構成される女子サッカーファン分類

ご利用いただく際は「応援マインド分類 × 属性分類」で表現していただくとありがたいです。

おそらく、先の岡島喜久子チェアの発言にあるような「WEリーグが好ましいスタジアム像」と考えているのは「<B>×<4>」「<D>×<4>」または「<E>×<4>」の比率が高まったスタンド風景。「スタジアムを黄色い声で包みたい」は、こうした属性の観客層の比率が高まることで実現します。

観客層 応援マインド分類

<A>アイドル系ファン
<B>競技系ファン
<C>弱者応援系ファン
<D>WEに共感系ファン
<E>応援マインドなしファン

観客層 属性分類

<1>プレーヤー
<2>指導者、関係者
<3>年配指導者
<4>少年少女
<5>女子好き
<6>スポーツ好き
<7>レジャー好き
<8>応援好き
<9>自分探し
<10>友達
<11>同僚、上司、恩師
<12>元チームメイト
<13>家族・親戚

では、それぞれに、どのような嗜好を感じられるのかを解説していきます。

 

観客層 応援マインド分類

<A>アイドル系ファン

応援するチームはあるものの、サッカーの競技そのものやチームよりも、選手の個性、選手のキャラクターやファンサービスに関心が向くファンです。選手との距離が短いことを特に好みます。選手と親しくなりたい、選手に自分の存在を知ってもらいたいと考えている人が多く含まれます。選手を呼ぶときに、親しみを込めて、下の名前で呼び捨てすることが多いです。

<B>競技系ファン

どのような性別やディビジョンであろうと、目の前にあるサッカーを楽しみたいファンです。典型的な観戦スタイルとしては「スタジアムの近所に住んでいるので観戦に来た」。「女性らしいサッカー」像を抱くことが少なく、Jリーグ、JFL、日本代表等と同じように、女子サッカーは一つのカテゴリーでしかないと思って応援しています。

(残り 1439文字/全文: 2754文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ