サンフレッチェ広島移籍を語る 増矢理花選手 #女子サカ旅 一番は「サッカーを上手くなりたい気持ち」
増矢理花選手は、これからの「サンフレッチェ広島の顔」となるべき存在です。2014年から日本女子代表(なでしこジャパン)で活躍。東京オリンピックでもメンバー入りが期待されています。JFAアカデミー福島からINAC神戸レオネッサという経歴は、現在の女子サッカー選手においてはエリート中のエリートコース。今回、増矢理花選手にインタビュー取材をするにあたっては「なぜ、サンフレッチェ広島に移籍しようと思ったのか?」「実際に加入してサンフレッチェ広島の印象はどうだったのか?」が、筆者の最も聞きたいポイントでした。ゼロからのスタートとなるサンフレッチェ広島に、増矢理花選手はどうして飛び込もうと思ったのか……それが疑問でした。
インタビュー取材を通して感じたのは、増矢理花選手は、よく笑うということ。そして、明るい雰囲気をもった選手です。とにかくサッカーが大好き。それが伝わってくるインタビュー記事になりました。筆者の疑問を解消しています。
もっとボールに触りたい!
—サンフレッチェ広島へ移籍の理由は?
増矢—環境を変えたいという希望が一番です。去年(2020年シーズン)は納得いかないというか不完全燃焼もあって、環境を変えたいと思いました。監督によってサッカーは変わります。去年の開幕頃は起用してもらえたのですが、その後、私の出場時間が短くなりました。練習方法が変わり、練習時間が短くなったことで、ボールを触る時間が短いことに、心が引っかかっていました。INAC神戸レオネッサの環境は素晴らしいのですが、試合に出ること、そして、練習でボールを触ることも充実したいと考えて、移籍を考え始めました。
—サンフレッチェ広島加入の決め手は?
増矢—一番は「サッカーを上手くなりたい気持ち」です。サンフレッチェ広島は、男子のサッカーもしっかりしている有名なクラブです。そういうクラブのスタッフがサッカーを教えてくれるのは魅力的だと思いました。今まで教わってきた指導者を思い起こすと、Jリーグでやってこられた指導者は「サッカーを知っている」感じがして、私に色々なことを教えてくれました。
それと「ここでサッカーをやりたい」直感です。自分は、何かを決めるときに直感を大切にします。プレーでも直感を大切にします。いくつかのクラブからオファーをいただいたのですが「行くならここ(サンフレッチェ広島)だ!」と思いました。
—練習がスタートしましたが、感想はいかがですか?
増矢—今はチームメイトとしっかりとコミュニケーションを取るように、楽しくやっています。
—仲の良い選手はいらっしゃいますか?
増矢—過去にINAC神戸レオネッサでチームメイトだった 福元美穂選手、近賀ゆかり選手、島袋奈美恵選手がいます。昔の後輩や先輩もいるので、たくさんの知り合いがいます。日本女子代表で一緒だった選手もいるので半分くらい知り合いですね。
近賀さんと一緒にプレーできるのは、めちゃくちゃ嬉しいです。本当に、一緒にやっていて勉強になります。やるところはやる、オフになったらフランクに話しかけてくれます。オン・オフの切り替えが凄い人です。サッカーに臨む姿勢も学ぶところが多いです。練習でのスピード感、技術的なところを盗んで学ばせてもらっていました。ただ、以前にINAC神戸レオネッサで一緒だったときは、私は20歳だったので、ついていくだけで必死だった頃ですね(笑)。
まずはサッカーに打ち込めること
—サンフレッチェ広島の練習環境はいかがでしょうか?
増矢—グラウンドは市内にあってアクセスがとても良いです。人工芝でサッカーに打ち込める感じがあります。
—さらに改善のリクエストは増矢さんら、選手の皆さんから挙げて、より良くしていく感じですか?
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