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WEリーグに大物来日可能!  外国籍女子選手受け入れ支援制度 対象選手と交付金額が判明 【石井和裕の #女子サカマガ PKど真ん中】

2021年3月24日に一般社団法人日本女子プロサッカーリーグ2021年第3回理事会が開催されました。今回は、ここで決議された「外国籍女子選手受け入れ支援制度」についてPKど真ん中に蹴り込んでみようと思います。

「外国籍女子選手受け入れ支援制度」は、これまで実態が分からず、どの程度の選手を獲得できるのか想像がつかないという声がファン・サポーターから出ていました。この決議により、いよいよ具体的に選手獲得のアクションが各クラブで始まることになります。この制度を決議する目的として、下記が定められています。

「WEリーグのビジョンのひとつ『世界一のリーグ価値』の具現化に向けて、ワールドクラスの選手が海外から参加し、多様性と魅力に富むリーグを創出するため、外国籍選手を獲得するクラブに対する補助金の支給を制度化したい。」

以下1、2、3、4のいずれかを満たす選手が支援制度対象

1.FIFAランキング上位13位までの加盟国の代表経験(ユースカテゴリーを含む)のある選手
アメリカ、ドイツ、フランス、オランダ、スウェーデン、イングランド、オーストラリア、ブラジル、カナダ、ノルウェー、スペイン
2.FIFAランキング上位3位(アメリカ、ドイツ、フランス)国籍の選手でトップリーグそれと同等のレベルでプレーする選手
3.下記加盟国のトップリーグでベスト11、得点王などのアワードを受賞した選手
アメリカ、ドイツ、フランス、イングランド、スペイン
4.支援対象選手検討グループで承認された選手

3は強豪国の国籍を持たないが実力のある選手を支援対象とする項目です。例えば、韓国女子代表だがイングランド女子プロサッカーリーグBarclays FA Women’s Super Leagueで活躍する選手が該当します。また、メディアブリーフィングで4に相当する選手権の例として挙げられたのはアメリカの大学チームでプレーするアフリカの国籍の選手でした。この例から、1、2、3は原則ですが、目的に沿って活躍していただける選手は柔軟に受け入れる考え方であることが解ります。

補助金額は上限320万円

・対象選手1名につき、上限320万円を交付する。ただし、世界トップレベルの選手と認められた場合には、金額を考慮する。
・補助金の交付対象となる契約期間は2021年7月1日から2021-22シーズン終了時までとする。

※クラブで複数名契約した場合でも上限は320万円

全クラブに交付予定

例えば、アメリカ女子代表のレギュラークラスの選手と契約する場合には、上限320万円では不足するため「金額を考慮する」ことになります。ただし、WEリーグは、目安として320万円×全11クラブに交付する前提で予算を組んでいるそうです。

エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ

年俸水準は悪くないという声

WEリーグリーグの年俸の基準となるプロA契約の基本報酬は年額460万円以上。これについて、メディアブリーフィングで、米国の大学女子サッカーでヒヤリングした声が紹介されました。

「基本報酬の年額460万円は米国女子プロサッカーリーグNWSL(National Women’s Soccer League)でプロ契約した際の一年目の年俸よりも好条件なので、基本報酬に加えて生活費の補助があれば、アメリカの大卒選手には魅力的な条件になるのではないか。」

以前に筆者が欧州で活躍する選手と話をした際に「欧州でプレーするアフリカ出身の選手が日本に行きたくなる条件を出せるのではないか」という感想を得ました。まさに、それに近いの説明がWEリーグからされたといえます。WEリーグは岡島喜久子チェアがアメリカ在住ということもあり、アメリカ国内で大学女子サッカーや米国女子プロサッカーリーグNWSL(National Women’s Soccer League)の幹部と密にコミュニケーションをとってきたことを明かしています。また、理事には女子サッカー選手の海外留学支援の先駆者であるブリッジを2002年に立ち上げた小林美由紀さん、ビジャレアルCFの育成部に携わり、後進の指導を行っている佐伯夕利子さんがおり、アメリカと欧州の最新事情がインプット可能となっています。現場の声から、こうした選手の移籍条件について詳細に検討されたものと思われます。

交付金の上限320万円は年俸ではなく生活費の補助という考え

クラブは外国籍選手とA契約をした上で、WEリーグからの交付金で選手の生活費を補助するという考えです。つまり、基本報酬・年額460万円以上+交付金・上限320万円=780万円がベースとなります。「GLOBAL SPORTS SALARIES SURVEY 2017」によると米国女子プロサッカーリーグNWSL(National Women’s Soccer League)の平均年俸は2万3301ユーロ(315.7万円)、イングランド女子プロサッカーリーグBarclays FA Women’s Super Leagueの平均年俸は2万9962ユーロ(405.9万円)ですから、この年俸を提示すれば実力ある選手を獲得できるかもしれません。

いかがですか。また一つ、WEリーグの夢が実現に近づいた気がします。 #女子サカマガ では、このような、多くのメディアが掲載できない詳細情報を、これからもお届けしてまいります。ご期待ください。

(2021年3月24日 石井和裕)

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