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「女子サッカーを強くしたい」熱量が移籍の決め手 サンフレッチェ広島レジーナ 近賀ゆかり選手の #女子サカ旅

日テレ・ベレーザ、INAC神戸レオネッサ、アーセナル・レディースFC、キャンベラ・ユナイテッドFC、杭州女子倶楽部、メルボルン・シティW FC、オルカ鴨川FC……近賀ゆかり選手8つ目の所属クラブはサンフレッチェ広島レジーナとなりました。日テレ・ベレーザからINAC神戸レオネッサに移籍した際は「前代未聞の禁断の移籍」のような表現で報じられましたが、今となっては昔話。女子サッカー界でも、より良い環境を取得するために、選手が所属クラブを変えるのは普通のこととなりました。そして、近賀ゆかり選手はサンフレッチェ広島レジーナの初代主将に就任しました。加入の際にクラブからリリースされたコメントには「集大成」という単語が使用されていました。サンフレッチェ広島レジーナが、近賀ゆかり選手の一世一代の大勝負の舞台となるかもしれません。近賀ゆかり選手にとっての移籍とフットボールカルチャーとは? 何が移籍を決断させたか? そんなお話の中で #女子サカ旅もご紹介します。

ゼロからスタートするチームに関わる魅力

オルカ鴨川FCでは主力選手として活躍されていました。今回の移籍の理由を教えてください。

近賀まず、私は日本に女子のプロサッカーリーグができることを願っていました。欧州の女子サッカーリーグはスピードを上げてレベルアップしています。ビッグクラブが女子サッカーに力を入れてきています。それを、私は欧州で感じました。WEリーグ立ち上げの話を聞いたとき「プロ化されて良かった」という気持ちになりましたが(当時はプレナスなでしこリーグ2部でプレーしていたので)もしチャンスが来るのであれば、チャレンジしたい気持ちになりました。自分の現役生活も、この先でそれほど長くないですからね。そんなときにサンフレッチェ広島に声をかけていただきました。やるしかない! 自然と気持ちが固まっていきました。

近賀さんは、何度か移籍をされていますが、今までとはちょっと違う移籍の決意ですか?

近賀そうですね。新しいリーグ、なおかつ新しいチーム。本当にゼロからスタートする。こんなことって、もうないじゃないですか。サッカーだけではなく、何でもゼロから1にするのは大変な作業です。私たち(サンフレッチェ広島レジーナ)は、そこからスタートするワクワクを感じています。おそらく現役最後にプレーするクラブがサンフレッチェ広島レジーナです。今までは、引退のことは考えたことがなかったのですが(オファーをいただいてからは)どのように引退を決めるのだろうと思ったりしました。サッカーが楽しくて、ずっとプレーしているのですが「ここで全てを出し切って終われたら幸せだろうな」と思えて、サンフレッチェ広島レジーナへの移籍を決断しました。

「これが本当の職業だ」中国のプロ生活

日本よりも一足早くプロ化が進む海外を意識されている面はありましたか?

近賀アーセナルでもプロを経験しましたし、オーストラリアでも。そして中国での経験は大きかったです。「活躍すれば上に行ける」「活躍しなければ生活が安定しない」環境で家族を支えている選手がいました。「これが本当の職業だ」と思いました。今までも、日本でプロ契約をさせていただきましたけれど、よりプロサッカー選手の重さを知りました。

日本と外国のプロ選手の違いをたまに質問されます。スイッチの入り方が外国のプロ選手は上手いです。日本は常に全力、常に100%を出している。それは良いところでもあるのですが、プロになったことで、ちょっと変わればと感じます。

チームメイトに近賀さんのことを聞くと「近賀さんはオン・オフの切り替えが上手い」と、みなさん口を揃えて言われます。

近賀私ですか? 私は下手なタイプだと思いますが(笑)……オン・オフの切り替えの上手さを、一番感じたのは澤穂希さんです。本当に、凄く上手な人でした。ピッチ上での練習、試合……オンに入ったときは100%、手を抜く姿を見たことがないです。ただ、オフのときは本当にオフ。そして、オフが明けるとキラキラしてクラブハウスに帰ってくる。リフレッシュしてきたんだなーと身近で感じさせてもらいました。その姿を見て「どうやっているのだろう」と思っていました。私はまだまだですよ。

広島から感じる本気で女子サッカーを強くしたい熱量 

広島県地方のニュースを見ると「W杯優勝メンバーらが」と表現されているときがあります。近賀さんに、大きな期待があるのだと思います。サンフレッチェ広島レジーナからの期待を、どのように受け止めましたか?

近賀最初に声をかけていただいたときのお話は「これがサンフレッチェ広島の強さだな」と思いました。情熱というか、本気で女子サッカーを強くしたい熱量を感じました。女子サッカーで「もう一つの歴史」を作っていきたい想いが、今までにない魅力でした。こんな想いを持ったクラブでプレーさせていただくことは、なかなかやりたくてもやれることではないと思うので、あの情熱が移籍の一番の決め手ですね。

勝てるチームは選手の向く方向が同じ

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