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【女子サカの街を訪ねて】横浜市 丘の上にある天国、丘の下には……。 ニッパツ三ツ沢球技場 ニッパツ横浜FCシーガルズ3−0愛媛FCレディース

「緊張せずに自分のプレーをするだけだよ」とチームメイトから声を掛けてもらっていたというルーキー・片山由菜選手(ニッパツ)が、試合開始直後の2分に、この試合最初のチャンスをゲット。右足一閃、ゴールネットを揺らしました。大きな歓声とどよめきがニッパツ三ツ沢球技場を包みました。美しい得点です。低くて速いクロスは片山由菜選手が「偉大な先輩」と言う平川杏奈選手(ニッパツ)から。「パスが来ると思っていたので、(平川)あんなさんからのパス、決めるだけでした。」という信頼感が、ゴール前に走り込むポジショニングを決めました。

拍手・歓声が止まらない素晴らしい試合

今シーズンの平川杏奈選手はエースの風格を醸し出してきました。25分にはペナルティエリア外から、思い切りよく、低い弾道のミドルシュートをゴールにねじ込んでいます。試合結果の数字は3−0。73分に高村ちさと(ニッパツ)選手がダメ押し点を決めて大差。ただ、数字はそうであっても、両チーム共に見せ場が多く、ハイレベルの白熱した一戦でした。

監督の采配にも見応えがありました。愛媛FCレディースは3トップの両ウイング、仲松叶実選手と山田仁衣奈選手がタッチライン際に立ち、幅を広げる考えの布陣です。対戦相手は対応を間違えると、大きく左右にパス交換され走らされて消耗してしまします。しかし、要田監督(ニッパツ)は、十分すぎる対策を用意してきました。ディフェンスラインを下げずに、愛媛FCレディースの両ウイングから距離を空けて内側に4人が並び中央を固めたのです。しかも、中央トップ起用の大矢歩選手(愛媛L)を高村ちさと選手がマークし、中條結衣選手(ニッパツ)が一人余ります。愛媛FCレディースの両ウイングに単独突破の能力があれば局面の打開も容易なのですが、いずれもパスのコンビネーションで攻略することを得意としている選手。ニッパツ横浜FCシーガルズの鋭い攻めを恐れてか、2列目から最前列に攻撃参加する選手のアクションが少なかったので、数的優位を生み出せず、前半の愛媛FCレディースのウイングは、ほとんど沈黙してしまいました。

後半は、赤井秀一監督(愛媛L)の指示により、中盤の鈴木紗理選手(愛媛L)を山田仁衣奈選手の位置と入れ替えたり、並べて右サイドの前めの人数を増やす等で、愛媛FCレディースが挽回した印象です。

WEリーグと遜色ない試合と出会えることもあるプレナスなでしこリーグ

両チーム共に縦への仕掛けが早く、相手のミスを誘発するための守備のプレッシャーも強い。強気と強気のぶつかり合いのような試合となりました。WEリーグと遜色ない激しくレベルの高い試合です。際どいシュートをゴールキーパーがギリギリで凌ぐシーンが目立ちました。この試合を、わずか490人しか目撃していないことが残念でなりません。透き通る青空の下、エンターテイメント性溢れる90分間が繰り広げられたニッパツ三ツ沢球技場は、ファン・サポーターにとって、ちょっとした天国のような空間でした。

三ツ沢の上級な青空だった

東京オリンピックと黒澤明監督『天国と地獄』の舞台となった丘の上

ニッパツ三ツ沢球技場は小高い丘の上にあります。1964年の東京オリンピックではサッカーの試合会場となりました。特に有名なのが日本代表とアルゼンチン代表が対戦した一戦です。

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