【サッカー人気2位】【追伸、森保監督】私のことは嫌いになっ…

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『さよなら私のクラマー』となでしこ達のミッシングリンク 【石井和裕の #女子サカマガ PKど真ん中】

なでしこジャパン(日本女子代表)候補 トレーニングキャンプ(2021年5月11日〜17日)が終了しました。2021年6月10日にウクライナ女子代表と対戦します。高倉麻子監督は具体的なテーマを設定し、トレーニングを行いました。高い強度の中でのプレー、選手間のイメージの共有、相手の裏をかく創造性、狭いスペースで目まぐるしく変化する状況に応じた即興性、海外勢が多用するロングボールに対するヘディングの対応……。

意識高く取り組めている選手が増えてきて、監督の言う「細部に拘る」というところも、練習中や試合の後、ミーティングの後などに積極的なコミュニケーションを通じてできている。」山下杏也加 選手(I神戸)はトレーニングに手応えを感じています。「東京オリンピックまで2ヶ月というところで、いよいよだなという雰囲気もありますし、チームとして共有すべきことはピッチ上でもミーティングでも取り組んできたことで共通認識も増えてきているので、熾烈な争いはありますが、チームとしてすごくいい雰囲気です。」三浦成美選手(東京NB)は熾烈なポジション争いを意識しています。

『さよなら私のクラマー』が描いた「女子リーグピンチ」の新聞見出し

アニメ『さよなら私のクラマー』のテレビ放送が進んでいます。映画の公開日も近づいてきました。女子サッカー選手、関係者に大人気の漫画。単行本の累計発行部数は500万部を突破しています。特に、WEリーグの岡島喜久子チェアが、この漫画の大ファンであることから、女子サッカー関係者に、その存在は知られることになりました。爽やか青春劇なのに加えて、本格的なサッカーの描写、そして、専門用語がポンポンと飛び出すところからも、いかに、この漫画が女子サッカー選手から愛されているのかをうかがい知ることができます。

さて、そんな『さよなら私のクラマー』第一話で、気になるシーンがありました。それは過去を振り返り、現代に繋げるシーンです。かつての栄光、眩いばかりのスポットライト、時の経過、減少する観客数を特集するテレビ番組、「女子リーグピンチ」の新聞見出し……。そして、ワラビーズ(蕨青南高校)のコーチに赴任する黄金時代の日本女子代表選手だった能見奈緒子。

これは、まさに、今、女子サッカーが直面している状況ではありませんか。FIFA女子ワールドカップドイツ2011の世界一メンバーの中で、今、矢野喬子さんが帝京平成大学で指導し、見事に大学日本一に輝いています。

寂しいスタンド、2つの国際親善試合

2つの国際親善試合の観客数は低調でした。パラグアイ女子代表戦(宮城/ユアテックスタジアム仙台)818人、パナマ女子代表戦(東京/国立競技場)4036 人……COVIDー19(新型コロナウイルス感染症)の不安から逃れられないため、女子選手たちに憧れる女子プレーヤーやファミリー層が来場を選択しなかったという事情があると思います。さらに、パラグアイ女子代表戦は平日の昼間の開催でした。ただそれ以上に懸念点があります。日本の大衆は、伝統的に「結果を残した有名ヒロイン・ヒーローを応援する」ことを望むという点です。この2つの試合に、大衆が好む選手はいたのでしょうか。 

#女子サカマガ でも、その現象は顕著に表れています。ありがたいことに、世界一メンバーの一人である安藤梢選手のインタビュー記事にたくさんの反響をいただきました。ところが、世界一以後の女子サッカーを支えてきた増矢理花選手やなでしこジャパン(日本女子代表)初召集を実現した期待の浜田遥選手、いすれも、閲覧数はまずまずだったものの筆者が予想したほどの反応がありませんでした。筆者は、そこに、ちょっとした危機感を感じています。

「安藤先生」と呼ばれて 筑波大学体育系助教に就任された安藤梢さんインタビュー

「役者を見る」のが日本の伝統

「結果を残した有名ヒロイン・ヒーローを応援する」は、日本のエンターテイメントの伝統だと思います。たとえば、古くから続いている歌舞伎の楽しみ方が、その典型的な例です。『忠臣蔵』は、多くの方がご存じの演目ですね。主君の仇討ちをする物語です。事件の始まりも仇討ちの結末も広く知られています。歌舞伎の場合は「筋書」という本が会場で販売されており、開演前にこれを観客が読むのが常になっています。この本には、丁寧にあら筋が書いているだけではなく、どの役者が、どのタイミングで登場するのかまで書いてあります。そして『忠臣蔵』は人気演目なので、毎年、いや、年に何回も上演されます。つまり、歌舞伎という、日本の伝統的なエンターテイメントの観客は、作品全体やストーリーは承知の上で役者を見物しにいく傾向が強いのです。「大名跡を継いだ松本幸四郎の大星由良助(テレビでは大石内蔵助)は父の演技を超えただろうか」「テレビで人気者になった尾上松也に大星由良助を任せられるだろうか」「絶品の片岡仁左衛門の大星由良助を堪能しよう」そう思いながら、ファンは劇場に足を運びます。

歌川広重による仮名手本忠臣蔵 十一段目 両国橋引揚

女子サッカーでも「澤さんを見たい」「川澄さんを見たい」と特定の選手をお目当てに、スタジアムに足を運んだ大衆が多かったはずです。一般的にスポーツを見る大衆は「何を一番見てるかったら好きな人を見るか有名な人を見る」と言い切った武井壮さんの動画が話題になりましたが、まさに同じことを指しています。今、大衆が見たいと思う女子サッカー選手は誰ですか?

世代交代が進んだ、なでしこジャパンの「見たい役者」は?

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