WE Love 女子サッカーマガジン

WEリーグ賞金総額は4千万円 WEリーグトロフィーは見えないガラスの壁をボールで壊して製作スタート(無料記事)

今週末の開幕を直前に控え、2021―22 Yogibo  WEリーグ 開幕記者会見がリモートで開催されました。オリジナル11(イレブン)全チームの監督、キャプテンが参加し、開幕戦の抱負を語りました。

注目が集まる頂上決戦・日テレ・東京ヴェルディベレーザVS三菱重工浦和レッズレディース(9月12日13時30分 味フィ西)はチケットが完売。日テレ・東京ヴェルディベレーザの清水梨紗選手は「チケット完売と聞いて期待の高さを感じワクワクしています。ベレーザらしいサッカー……繋ぎながら縦への力強さを見せていきたい。」と語っています。対する、三菱重工浦和レッズレディースの楠瀬直木監督は「WEリーグを代表する良い試合をしたい。来ていただいた方がまた見たいと思っていただける試合をして勝利を目指します。」とコメント。キャプテンの柴田華絵選手は「ベレーザという良いチームと試合を出来るので、今まで私たちがやってきたサッカーの質をもう一つ上げようとやってきました。初代チャンピオンを目指して戦います。ファンサポーターに勝利で恩返しできればと思っています。」と、力強く語りました。

日テレ・東京ヴェルディベレーザの竹本一彦監督が表現した「ドラマチックで『女子サッカーがここまでやれるぞ』というWEリーグへの期待を担う試合」を満員のスタジアムで披露できれば、今後のWEリーグの人気上昇に大きな一歩を踏み出せるはずです。

全11チームの監督

大型バスとマイクロバス!?

ユニークな一言もありました。ノジマステラ神奈川相模原の北野誠監督は、体格に恵まれた選手で中央を守備するやり方を「ゴール前に大型バスを置く」と表現。その後、発言したAC長野パルセイロ・レディースの小笠原唯志監督は「ゴール前にマイクロバスを置く」と返しました。AC長野パルセイロ・レディースの守備の要・キャプテンの五嶋京香選手は身長156cm。サイズは小さいですが、極めて有能で強力なセンターバックです。

主将のメンタルをWEリーグ選手と考える 五嶋京香選手(AC長野/主将)× 木村好珠さん(精神科医) ポジティブ思考と #女子サカ旅

賞金総額は4千万円

2021―22 Yogibo  WEリーグの賞金総額は4千万円であることが明らかになりました。賞金は下記の通りです。

優勝:2千万円 2位:1千500万円 3位:500万円

WEリーグトロフィーはガラスの壁をボールで壊して製作

WEリーグは、長年つづいた価値観を壊し「未来の可能性の象徴」「エンパワーメント」を象徴する新しいトロフィーを制作します。WEリーグトロフィーは、岡島チェアや日本の女子サッカーを代表する様々な世代の選手が、自身でぶつかってきた見えないガラスの壁をサッカーボールで壊すストーリーから製作を開始。壊れたガラスの破片を使って女性のガラス職人/デザイナーがトロフィーを完成させます。

実力があるのにもかかわらず女性が昇進できない、いわば「目に見えない壁に阻まれている」状況は「ガラスの天井」と表現されています。WEリーグはガラスの壁を壊して前に進んでいきます。

WEリーグトロフィーのお披露目は2022年5月までに行う予定です。

全11チームのキャプテン

WE ACTION」もスタート

WEリーグは「インクルーシブな社会の実現」のためにハブとなり、中心的に動く新しいチーム「WE ACTION」のスタートを発表しました。WEリーグはパートナー企業と一緒に「ジェンダー」 についての課題を収集しリスト化。解決に向けたアクションを検討します。「WE ACTIONミーティング」をウィンターブレイク(12月〜3月にかけて)で3回実施。最終的には「課題book」を社会に発表。「アイディアbook」をパートナーに共有する予定です。

岡島喜久子チェア(左)、「ジェンダーを理解するミニ講義 」を行った日本 NPO センター萩原なつ子代表理事 立教大学 教授(右)

この「WE ACTION」には、下記のパートナー企業が参加しています。

・株式会社ウェブシャーク(Yogibo)
・ダイハツ工業株式会社
・株式会社プレナス
・株式会社ビーズインターナショナル(X―girl)
・旭化成ホームプロダクツ株式会社
・レキットベンキーザー・ジャパン株式会社(メディキュット)
・パーソルホールディングス株式会社
DAZN Japan Investment合同会社

(2021年9月6日 石井和裕)

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