WE Love 女子サッカーマガジン

「なでしこジャパン(日本女子代表)で通用するというよりも、さらに上に行ける選手になりたい」未来を見据えて挑戦する 長野風花選手(マイ仙台)Yogibo WEリーグ開幕直前インタビュー

長野風花選手について質問すると、アンダー世代での大活躍を語る人が多いです。FIFAU-17女子ワールドカップ2014コスタリカ優勝、FIFAU-17女子ワールドカップ2016ヨルダン ゴールデンボール賞、FIFAU-20女子ワールドカップ2018フランス優勝……しかし、ご本人に、これまでのキャリアを自己紹介していただくと、こうした栄光に触れることはありませんでした。聞いてみると「それは完全に過去のことです」という答えでした。

長野風花選手の話しぶり、会話の間合いは現役時代の澤穂希さんに似ています。今回は、マイナビ仙台レディースのセントラル・ミッドフィルダーとしてプレーする長野風花選手のインタビューをお届けします。そう、そのポジションはFIFA女子ワールドカップドイツ2011で澤穂希さんがプレーしていた場所です。

自分の好きなプレーは得点に絡むこととゲームをコントロールすることです

長野自分たちがどのようなサッカーをして、何を目指すのか……それをマイナビ仙台レディースは大事にしています。自分たちがボールを保持し、ゴールまで前に繋ぐこと。人がボールに関わり続けて前に進んでいくことが大きな特徴だと思います。

2021WEリーグプレシーズンマッチでは、マイナビ仙台レディースのサッカーが一番面白かったと思います。

長野ありがとうございます。私の周りでも、そのように言ってくださる方が多かったです。嬉しいです。でも、自分たちでは、まだまだの部分がたくさんあるし、正直、出来たことよりも出来なかったことのほうが多かったです。

松田岳夫監督のサッカーはいかがですか?

長野練習をしていると、松田さんの言葉の一つ一つに「なるほど」と思う場面がたくさんあります。新しい発見があるので楽しいです。その現象の理由をしっかりと説明してくれるので「そういうことかぁ」となります。

マイナビ仙台レディースの良いところは?

長野選手が優しく、明るくて前向きなところです。私生活でもピッチ上でも素晴らしいチームだと思います。必ず、今より良くできるように、みんなで一緒に高めていきます。

2021WEリーグプレシーズンマッチを終えた手応えを教えてください。

長野今は、良くなってきていますが、プレシーズンマッチのとき、自分のコンディションは、あまり良くありませんでした。チームとしては、新体制の立ち上げからやってきたことを意識し、それを出せる時間帯が何度もあったので良かったと思います。でも、最後のプレーの質は改善できると感じました。(具体的には)決め切るところ、ゴール前にいく以前のチャンスメイクの方法、人の関わり方です。最後のディフェンスラインをどのように越えるかのところで、ちょっとズレたり人の関わり方が悪かったりして得点を逃していました。本当ならば、もっと点を決められたと思います。まだまだ修正できると思いました。

個人の課題は?

長野もっと得点に絡むプレーを増やしていきたいと思います。守備も攻撃も求められるポジションです。どちらでも力を発揮しなければなりません。攻撃になったときの他の選手との関わり方が、自分では、あまり良くなかったと思っています。もっと前線に対して良いサポートをして、スルーパス、自分で持ち込んでシュート……前の選手が困らない良いプレーを続けることが課題だと思います。

中盤の底・セントラルミッドフィルダーのポジションに求められると感じることは?

(残り 1450文字/全文: 2894文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ