WE Love 女子サッカーマガジン

ノジマステラ神奈川相模原 笑顔、全力で1時間をやり切ったWE ACTION DAY(理念推進日) (無料記事)

奇数チームで行われる2021―22Yogibo  WEリーグ。 第4節の試合が割り当てられず、WE ACTION DAY(理念推進日)となったチームはノジマステラ神奈川相模原です。今回は2021年10月2日にノジマフットボールパークで行われた「サッカーでインクルーシブな社会を!」を現地取材でレポートします。筆者が、なぜ、ノジマフットボールパークに足を運んだのか?それは、ノジマステラ神奈川相模原の母体である株式会社ノジマが、神奈川県内を中心に多種多様な社会貢献活動を行なっていることが気になっていたからです。

チャリティセールでコロナ支援のための寄付を実施、災害復興支援の寄付を実施、横浜市消防音楽隊応援スポンサー、小中学生向けキャリア教育教材『おしごと年鑑2021』に協賛、ニフティで情報モラル授業を実施、ヨコハマ・フットボール映画祭のパートナー(ノジマステラ神奈川相模原の選手も協力)……。株式会社ノジマは、より良い社会の実現のために積極的に社会貢献活動へ取り組んでします。

 そんなノジマステラ神奈川相模原がWE ACTION DAY(理念推進日)のテーマに選んだのは「サッカーでインクルーシブな社会を!」でした。WEリーグが取り組むジェンダーバランスの問題よりも、さらにテーマの枠を広げたところにノジマステラ神奈川相模原の取り組みの特徴があります。ここでいう「インクルーシブ」には「包み込む」「障がいのある子どもたちと共生する」という意味があります。

子ども達とハイタッチ

全力でサッカーを楽しむ1時間

ノジマステラ神奈川相模原は、放課後等デイサービス「るうちぇ」、「まはろ」、「花笑み」の3つの事業所の子供たちをノジマフットボールパークに招待。知的障がいや発達障がいのある子どもたちと約1時間、全力でサッカーを楽しみました。人工芝のピッチでは、絶えず明るい笑顔が秋の日差しに輝いていました。参加した子ども達は試合後に「楽しかった」「またサッカーをやりたい」と話していました。ノジマステラ神奈川相模原の選手達が、全力で一緒に楽しんだからこそ生まれた感想だと思います。

躍動するドリブル

ちなみに、ノジマステラ神奈川相模原の選手達は、朝から通常の練習を行い、終えてから、子ども達を迎えています。それでも、全く疲れを感じさせない様子でした。

今回のWE ACTION DAY(理念推進日)について、プロジェクトの推進役だった石田みなみ選手は、このように話しています。

「子ども達が『楽しかった』と言ってくれたことが全てだと思います。プログラムは選手が話し合いながら考えました。試合をしたい気持ちはありますが(笑)こうしてWE ACTION DAY(理念推進日)を(リーグに)設けてもらえると、社会貢献活動を実行しやすいです。もう一度、女子サッカーの魅力や意義を考える良い時間になったと思います。いつものサッカー教室と変わらず、選手は子ども達に接しました。選手達が楽しまないと、子ども達が楽しんでくれないと思ったので、選手がテンションを上げてやってくれて良かったです。」

司会進行を担当し人気者に。ファンを増やした石田みなみ選手

全力で楽しむ選手達

WE ACTION DAY(理念推進日)にもっと注目を!

WE ACTION DAY(理念推進日)はWEリーグの理念「女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献する」を体現するために、各クラブがアクションを起こす日です。この日の活動をきっかけに、女子サッカーのアクションが、ほんの少しだけでも一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献できれば、奇数チームのリーグ戦という、ネガティブな印象を帳消しにしてお釣りがくるでしょう。

選手のボールを奪おうとする子ども達

長身のサンディ・ロペス選手との競り合い

1時間の楽しい時間を終えて記念撮影

次節以降のWE ACTION DAY(理念推進日)からも目が離せません。WE Love 女子サッカーマガジンでは、各チームのWE ACTION DAY(理念推進日)の取り組みをできる限りお伝えしていきます。

(2021年10月3日 石井和裕)

 

 

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