【サッカー人気1位】未熟さを露呈した逆転負け。自力残留への…

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コロナ禍で初めてのことが苦しかった伊賀FCくノ一三重の優勝 三橋明香選手インタビュー

圧倒的な強さを見せつけた優勝です。2021年9月25日に上野運動公園競技場においてオルカ鴨川FCに2−0で勝利した伊賀FCくノ一三重が2021プレナスなでしこリーグ1部優勝を決定しました。この試合はオルカ鴨川FCをシュート0本に抑えた完勝でした。

2018年シーズンからポジショナルプレーで話題に

伊賀FCくノ一三重といえばインテンシティ(強度)の高さと仕掛けの早さとポジショナルプレーです。ポジショナルプレーに関しては、日テレ・東京ヴェルディベレーザよりも約1年早く、2018年シーズンに軌道に乗りました。いち早く、新しい戦術を取り入れたことで、日テレ・東京ヴェルディベレーザをはじめとする強豪チームが伊賀FCくノ一三重のサッカーに苦戦しました。

特に、このサッカーの成果の鍵を握るのは、タッチライン側とハーフスペース(センターバックとサイドバックの間のスペース)を攻略するウイングプレーヤーです。このポジションは単独突破が求められる上に、相手の状況に合わせて中に入る柔軟性や、厳しい守備の対応も求められています。伊賀FCくノ一三重では、主に右ウイングを三橋明香選手が務めます。

三橋選手は167cmと恵まれた体格の24歳。伊賀FCくノ一三重には2019年シーズンに加入した3年目。加入時には、すでにチームで軌道に乗っていた伊賀FCくノ一三重のポジショナルプレーを習得し、今シーズンは大活躍。優勝に大きく貢献しました。

長身、長髪、エレガントで力強いドリブル……今回は、スタンドから見て一際目立つ三橋選手に、伊賀FCくノ一三重の強さの秘密をうかがいました。

伊賀FCくノ一三重の強さとは?

三橋自分にとって、とても楽しいサッカーです。私の良さが生きるサッカーだと思います。監督の求めるサッカーは縦に速いサッカーです。私のストロングポイントを生かしてプレーしました。監督からは、縦へドリブルの仕掛けを求められていたので、意識してプレーしてきました。

優勝の原動力は何でしょうか?

三橋くノ一の仲間だと思います。去年から今年にかけて、色々とあった困難を一緒に乗り越えてきました。一人一人が、優勝に向かって進んでいく姿をお互いに見てきました。そして「私も、もっと頑張らなければいけない」と思いました。伊賀FCくノ一三重はWEリーグに参入できなかったので、選手は、皆、思うところがあったと思います。それでも、なでしこリーグ1部に残る覚悟があった選手が今シーズンはプレーしました。優勝に賭ける思いが強かったと思います。

普段は、年齢差の関係もなく仲の良いチームメイトです。練習が始まると、オン・オフが切り替わる良いチームです。

シーズンの序盤を振り返ると、第6節まで無失点、複数得点で、見事なスタートダッシュを切りました。今シーズンに賭ける思いが反映しているように感じますが、いかがですか?

三橋なでしこリーグ1部優勝の目標を掲げていたので強い気持ちを持って臨みました。チームとして良い準備も出来ていました。それをシーズンの最初に出せたのは良かったです。

1試合平均2得点以上、1失点未満の結果になっていますね。

三橋杉田亜未選手と西川明花選手がたくさんの得点をしてくれます。守備はチームメイトを頼りにしています。

守備は、全体のネガトラ(ボールを奪われたとき)の切り替えが早く、前のポジション、後ろのポジションに関わらず、すぐに相手を囲んでボールを奪う印象が強いです。かなり鍛えられたのではありませんか?

三橋前から守備が始まるので、前に連動して、後も皆で守備をしっかり出来ていると思います。最初は「こんなに前から守備に行くのか」とビックリしました。(大嶽直人監督のやり方に)戸惑いがありましたし、慣れるのに時間がかかりました。ですから、去年までは、今年に比べると出場機会が少なかったのだと思います。

私は、伊賀FCくノ一三重のサッカーは、なでしこリーグ1部のレベルを超越していると思うのですが、プレーされているみなさんは、どのように感じていらっしゃるのですか? 

三橋このサッカーに自信は持っていますが、まだWEリーグのチームと対戦していません。皇后杯 JFA全日本女子サッカー選手権大会でWEリーグのチームと対戦できるので、どこまで通用するかが楽しみです。

今シーズン、特に印象に残る試合はありましたか?

三橋やっぱり優勝の決まったオルカ鴨川FC戦(2021年9月25日、第19節)です。前半は0−0で折り返しているので油断できませんでした。オルカ鴨川FCには前回の対戦で負けているので、絶対に、なんとしてでも勝ちたいという気持ちでした。そして優勝が決まる試合だったので、一人一人にかかるプレッシャーは大きかったと思います。

後半のアタマ(48分)に1点をとってからはリズムを作れて、自分たちのサッカーをやれました。でも、前半からやりたかったです。

伊賀FCくノ一三重のプレーが上手くいっているバロメーターのようなものはありますか?

三橋立ち上がりの飲水タイムまでのサッカーですね。勢いを持って、序盤に1点を取れるかどうかで、試合が全然違ってきます。

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