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盛り上げの声が青空に響いた、ちふれASエルフェン埼玉のWE ACTION DAY(無料記事)

ちふれASエルフェン埼玉のWE ACTION DAY(理念推進日)活動が2021年12月5日に熊谷市立吉岡小学校で行われました。テーマは「子供たちの未来に夢や希望を!」。様々な理由で落ち込んでいる子どもたちや不安を感じている子供たちと触れ合い、寄り添い、話を聞いて寂しさからの解放と明るく前向きに生きていくきっかけを作ることが実施目的。ちふれASエルフェン埼玉の選手たちと一緒に参加したのは児童養護施設の子どもたち。笑顔あふれる1日となりました。

 子どもたちと選手が一緒に本気で競争

「とことん楽しむ。」と宣言し、この活動の司会を務めたのはちふれASエルフェン埼玉アンバサダーの薊理絵さん。現役選手を引退してもチームリーダーです。場が和んだのは、半田悦子監督が「えっちゃんでーす!」と自己紹介したところから。

冬の青空に大きな声が響きました。筆者は、これまで、2つのクラブのWE ACTION DAY(理念推進日)活動を取材しました。今回は、特に、選手の楽しそうな声が印象に残りました。まず印象的だったのは、この活動を盛り上げる選手たちの大きな声です。「いいよー!」「その調子!」「頑張ろう!」「いけー!」盛り上げの声が青空に響き、子どもたちは本気で競争。歓声を張り上げます。

「思った以上に楽しんでもらえました。自分たちのテンションが低いと子どもたちは楽しめないし、みんなでやりました。選手も、みんな楽しんでやることができました。」と、終了後に感想を教えてくれたのは荒川恵理子選手。「事前の練習から選手は盛り上がっていたので、子どもたちは盛り上がってくれるだろうと思っていました。」という感想は山本絵美選手。

ちふれASエルフェン埼玉の選手たちの街前の明るさが、子どもたちに伝播したのかもしれません。

荒川恵理子選手

前向きに目標に向かって走り出すきっかけづくり

そして、強く印象に残ったのはトークセッションとグループワークです。トークセッションでは山本絵美選手(エミーニョと自己紹介)が講師となって、将来の夢、そして、考えて努力することの大切さを話しました。その後は、子どもたちがチームに分かれてグループワーク。「将来の夢」「そのためにやってみようと思うこと」を考えて発表しました。

山本絵美選手

このグループワークを通じて、子どもたちは、これから明るく前向きに目標に向かって走り出すきっかけを得られたかもしれません。山本絵美選手は、今回のグループワークについて、このように話しています。

「思った以上に子どもたちが『夢』を言ってくれて、たくさんの意見が出て良かったです。」

荒川恵理子選手もグループワークについて話しています。

「『みんなを笑顔にしたい』という発表がありました。それを聞いて、こちらも気持ちが暖かくなりました。最後に別れるときに、これから色々なことがあるだろうけれど頑張ってほしいという気持ちになったし、自分も頑張ろうと思いました。最後は、涙が出そうになりました。」

ちふれASエルフェン埼玉の地域活動は全てのホームタウンへ

今回は、ホームグラウンド「熊谷スポーツ文化公園陸上競技場」のある熊谷市内での開催が最初に実現しました。ちふれASエルフェン埼玉は、今回のWE ACTION DAY(理念推進日)活動の開催を契機に、狭山市、飯能市、日高市、熊谷市、全てのホームタウンで地域活動を展開していく考えです。「スポーツを通じて喜びや感動が溢れる社会創り」へ、一歩前進です。

(2021年10月17日 石井和裕)

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