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INAC神戸レオネッサの挑戦 国立競技場を存分に味わう1日を振り返る

2022年5月14日(土)は記念すべき1日となりました。2021−22 YogiboWEリーグ 第21節 INAC神戸レオネッサ VS 三菱重工浦和レッズレディースが国立競技場で行われました。この試合には1万2,330人が詰めかけ、WEリーグ初の観客1万人超えを達成しました。その結果、INAC神戸レオネッサは1試合あたりの平均観客数が3千158人となり2千167人の大宮アルディージャVENTUSを逆転。第一位となりました。

驚くほどの高い女子率

この試合の特徴を一つ挙げるとしたら、観客の女子率の高さでしょう。育成年代のプレーヤー、大学生年代、制服の高校生……とにかく右を見ても左を見ても女子、女子、女子。筆者が観戦した試合の中で、ここまで女子率の高い試合は、他に、FIFA女子ワールドカップフランス2019決勝戦、2021−22 YogiboWEリーグ 第17節 マイナビ仙台レディース VS アルビレックス新潟レディースくらいしか記憶にありません。

スタンドのどこを見ても笑顔でいっぱい。楽しさに溢れた1日となりました。特に印象深かったのは、入場ゲート(Bゲート)の内側での光景です。おそらく、日頃は、あまりスタジアムに通うことがない女子高校生のグループだと思いますが、スタジアム内に足を踏み入れ、ピッチが見えた瞬間に「すごーい!」「やばくない!?」という驚きの声が漏れていました。WEリーグは、彼女たちに貴重な経験を提供してくれました。

そして、INAC神戸レオネッサは、女子選手が、国内リーグの試合で国立競技場を使用できるということを示してくれました。この試合には三菱重工浦和レッズレディースがINAC神戸レオネッサを下したという試合結果以上の意味がありました。次世代を担う若い女子プレーヤーたちに、国立競技場でプレーするという無限の夢を広げてくれたと思います。

貴重な体験を提供したスタジアムツアー

この試合では、さまざまなエンターテイメントが用意されていました。その中の一つがスタジアムツアーです。試合前に開催された『カンピオーネ!レオネッサ!!スタジアムツアー』は、安本卓史社長と4人の選手(羽座妃粋選手、箕輪千慧選手、後藤三和選手、スティーナ・ヨハネス選手)が案内役となって、ファンと一緒に国立競技場の、室内ウォーミングアップルーム、トラック&フィールドエリア等を巡るイベントでした。

今回は、このツアーに参加したあみりんに話を聞きました。

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