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千葉Lの千葉 堂々の初ゴールで鮮烈デビュー なでしこ5−0完勝(無料記事)

なでしこジャパン(日本女子代表)の欧州遠征第1戦は5−0で完勝。新戦力の千葉玲海菜選手(千葉L)の初出場初ゴールもあり、いずれの選手も個性と実力を発揮しました。

対戦相手のセルビア女子代表はFIFAランク36位。FIFA女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド2023欧州予選を戦っておりグループHの2位。4月12日はホームゲームでドイツ女子代表を3−2で破り世界を驚かせています(アウェイゲームは1−5で大敗)。本大会出場に食い込める位置にある充実したチームです。緊張感の中で力強さを持ち味にしたチームと対戦できたことは、なでしこジャパン(日本女子代表)にとって貴重な経験となりました。

分析とピッチ上が見事に連動

池田太監督は「年齢が若くアグレッシブな戦いをしてくる。ドイツに勝利し力強さがある」と、試合前にセルビア女子代表を警戒していましたが、これを前からの積極的な守備で潰しにかかりました。

「勇気をもって前からプレッシャーかけられた。リスクがあるが連動した守備をできた」という池田監督。事前の分析通りに、前線からプレッシャーをかけ、チームのコンセプトである「奪う守備」からパスを素早く大きく繋いでゴール前に迫りました。池田監督は収穫の多い試合に手応えを感じています。最も評価できる点は「勇気をもって前からプレッシャーかけられた。リスクがあるが連動した守備をできた」としています。

得点差を得られたため、オプションのテストも実施。熊谷紗希選手のアンカー起用は、今後、逃げ切りを狙う試合の終盤に採用することが考えられます。

千葉玲海菜選手はアグレッシブな飛び込みで初ゴールをゲット

78分に途中出場した千葉選手は、直後の81分に得点。右からのグラウンダーのクロスを逆サイドに走り押し込みました。ゴール前を斜めに横断するグラウンダーのクロスは、池田監督がトレーニングで何度も徹底している攻撃パターン。新戦力が、その型を生かして得点できたことに大きな意味があります。ボールを動かし相手を疲労させて追加点を重ねました。

なでしこジャパン(日本女子代表)は、トレーニングの成果で得られた5−0の自信を胸にフィンランド女子代表との遠征第二戦に向かいます。

(2022年6月25日 石井和裕)

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