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ファン・サポーターに練習を公開 ジェフユナイテッド市原・千葉レディースが「走る・闘う」トレーニングを再開 語られた「あと1勝に泣いた咋シーズンの雪辱」

ジェフユナイテッド市原・千葉レディースは2022年7月1日よりトレーニングを再開しました。2日目となった7月2日はユナイテッドパークで12時からトレーニングを行い、数年ぶりにファン・サポーターに公開されました。トレーニングには、なでしこジャパン(日本女子代表)の欧州遠征から帰国したばかりの千葉玲海菜選手も参加。気温32度の眩しい日差しの中で汗を流しました。

猿澤真治監督はトレーニングのスタートについて、次のように話しています。

「スタートに向けてフロントがしっかりと準備をしてくれて、期待されている感じがします。選手には『よしやろう』とスイッチが入りました。怪我人を出していないところを自慢できます。」

猿澤真治監督

昨シーズンに大車輪の活躍でチームを牽引した岸川奈津希選手は、ドイツでのプレーで、秋春制を経験しています

「しっかりと身体を休めてから(自主トレで)コンディションを作って臨みました。ドイツで夏のプレシーズンは経験しましたが日本の夏は比べ物にならない暑さです。体調を崩さないように、頑張るところは頑張るけれど、休めるところを休むことも大切です。」

岸川奈津希選手(右から2人目)

この日、トレーニング開始時に、監督から昨シーズンに続いてキャプテン就任が発表された林香奈絵選手は、ファン・サポーターが見守るトレーニングについて、このように話しています。

「新しい気持ちで練習をできました。サポーターの方々に普段の私たちをお見せでき、充実した練習になりました。」

キャプテン就任が発表された林香奈絵選手

キャプテンと「笑顔キャプテン」が中心に笑顔あふれるイベントを開催

頻繁に水分補給をしながら行った約90分間のトレーニングを終えると、見学するファン・サポーターを対象にしたプレゼント抽選会とサイン会が開催され、久しぶりの交流に盛り上がりました。事前に詳細な打ち合わせをしなかったとのことですが、プレゼント抽選会(じゃんけん大会)は選手の手でスムーズに進行し、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースらしいチームワークの良さが感じられました。林選手が「笑顔キャプテン」という「チームを明るくするキャプテン」に清水栞選手と今田紗良選手を指名。ぶっつけ本番でも、笑顔あふれるイベントに仕立て上げたのです。

笑顔キャプテンによるプレゼント抽選会(じゃんけん大会)

サイン会は長テーブルを並べて開催。ファン・サポーターと選手との直接接触なし、写真撮影もマスク着用のコロナ禍体制で実施。コロナ禍以前と比べれば、若干の不自由さがあるものの、ファン・サポーターと選手、双方の満足げな表情から、誰もが、この日を待っていたということが感じられました。

長テーブルが並んだサイン会

「最後に勝ち切れなかった経験」をプラスに

猿澤監督は「やりたいことはいっぱいある。見ている人が楽しめるサッカーをやっていきたい。」と充実した表情で話します。

「『勝たなければいけない』と考えていても仕方ない。守備力や得点力、自分たちがやるべきサッカーを一試合一試合で積み上げていけば、最終的に良い順位までいけると思います。皇后杯の決勝戦と、WEリーグの「最後に勝ち切れなかった経験」がプラスに働くように持っていきたいです。」

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