シーズン終盤にチームパートナーシップ契約を結んだ発芽野菜の村上農園 WEリーグで若い芽を大切に育てていきたい 広報マーケティング室 次長 松井真実子さんに聞く
村上農園とサンフレッチェ広島レジーナとのチームパートナーシップ契約期間は2022年5月1日からスタートしました。最終節まで1ヶ月弱の秋春制シーズン大詰めになって発表されたチームパートナーシップ契約に筆者は驚きました。なぜ、このタイミングで発表されたのでしょうか。そして、チームパートナーシップ契約を結んでからのサンフレッチェ広島レジーナは、これまで無敗だったINAC神戸レオネッサ戦を破る勝利を皮切りに、シーズン終了まで負けなしが続いています。シーズン終盤の快進撃は村上農園効果かもしれません。
植物工場で生産したブロッコリー スーパースプラウトと豆苗が主力商品の村上農園
村上農園は1939年に広島で創業し、広島で育った企業。主に発芽野菜を製造・販売している施設野菜メーカーです。創始者が女性(村上社長の祖母の姉)ということもあり、今回は女性の活躍を応援したいという思いを引き継いでチームパートナーシップ契約を結んだという面もあります。現在の主力商品は植物工場で安定的に生産され、国内で高いシェアを誇るブロッコリー スーパースプラウトと豆苗です。
ブロッコリー スーパースプラウトはスルフォラファンを高濃度に含む発芽3日目のブロッコローの新芽です。クセのない味、シャキシャキした食感で、和洋様々な料理に合います。スーパーマーケット等でパッケージをご覧になったことがある方も多いと思います。
村上農園は、これまでサンフレッチェ広島、クラブ全体のトップパートナーとして活動してきましたが、サンフレッチェ広島レジーナとの契約が、ここに加わりました。
今回は、村上農園は、なぜ、このタイミングからサンフレッチェ広島レジーナとチームパートナーシップ契約を結んだのかについて、広報マーケティング室 次長 松井真実子さんにお聞きしました。
最初のシーズンが終わるまでに間に合うようになんとか準備した
松井—村上農園はサンフレッチェ広島のトップパートナーです。現在、トップチームのトレーニングウェアに村上農園のロゴを入れさせていただいています。2020年にコロナ禍で打撃を受けたサンフレッチェ広島を応援したいという考えで協力を開始しました。厳しい時代を一緒に進んでいきたいと思っています。サンフレッチェ広島を応援したい気持ちでトップパートナーをスタートしているので、あまり広告効果にこだわっていません。
サンフレッチェ広島レジーナに関しては、当初は具体的なパートナー活動を行っていなかったのですが、シーズンが進む途中でトレーニングウェアの胸に企業のロゴが入っていないことを弊社は知りました。そこで、最初のシーズンが終わるまでに間に合うように、急ピッチでお話を進めさせていただき、何とか5月1日からロゴを入れさせていただくことになりました。サンフレッチェ広島レジーナと女子のアカデミーにブロッコリー スーパースプラウトを年間で提供します。
早速、ファン・サポーターから「この時期にありがとう」というSNSの書き込みが多かったです。また「トップチームに続いてありがとう」という声もありました。このような声がたくさんあるのは嬉しいです。広告効果にこだわっていないとはいえ、サンフレッチェ広島を愛していただいているたくさんの方に、こうした活動を通してブロッコリー スーパースプラウトと豆苗に興味を持っていただく効果は、もちろん大きいと思います。サンフレッチェ広島のトップチーム・女子チームと共に、一緒に広島を盛り上げていきたいです。
—サンフレッチェ広島レジーナの魅力をどのように捉えていらっしゃいますか?
松井—先日、近賀ゆかり選手にお会いしました。プレーもお人柄も素晴らしい選手です。大ファンになりました。選手の皆さんはキラキラしていて、しかも清々しい雰囲気です。みなさん魅力的です。女子サッカー選手が女性達の憧れの対象になることがよく分かりました。若い選手の育成にも力を入れているので、若い芽を育てている弊社との親和性を感じ、益々、応援したいと思いました。
—キラキラには、ただ輝いているというだけではなく、尊敬の対象にもなるような意味が含まれていそうですね。
松井—プレーで活躍したいという考えだけではなく、地域や女子サッカー界に貢献したいという実直さと前向きな気持ちを選手から感じました。選手は、ピッチ上で持っている力を披露しています。でも、その影には大変な努力や支援者とのコミュニケーションがあるのだと思います。
村上農園ロゴ入りトレーニングウェア贈呈式を村上農園の本社で行いました。弊社の話を真剣に聞いていただきありがたかったです。トレーニングウェア贈呈式では、サンフレッチェ広島 代表取締役社長の仙田信吾さんと連勝街道まっしぐらのINAC神戸レオネッサに土をつけたことでも盛り上がりました。
女子サッカーの裾野を広げるお手伝いもしていきたい
—これから女子サッカーとどのようなことをやっていきたいですか?
松井—トップチームでは『2022村上農園フォリアカップ Jリーグ前座試合』を開催しました。
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