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「私、プロフェッショナルレフリーって紹介されるんだ」山下良美さん初仕事 会見ほぼ全文 「女性初」を背負う立場だと自覚している  

2022年8月1日より女性としては日本サッカー史上初のプロフェッショナルレフリーとなった山下良美さんが、その初日に初仕事。日本サッカーミュージアム 夏休みスペシャルトークショー・山下良美プロフェッショナルレフェリーによるトークイベント「レフェリーのお仕事って?」に登場し、子どもたちの前で講師を務めました。山下さんは、審判界で史上初の記録を作り続けているトップランナー。前日にはアマチュアとして最後の笛をJ3で吹き、この日からは、プロフェッショナルレフリーとして審判員を職業にしました。 

イベントでは山下さんが経験を語るだけではなく、子どもたちと一緒に、審判員が大会期間中に試合を担当しないときに行うプログラムを模擬実施。子どもたちと一緒に反則シーンの動画を視聴し、その反則がイエローカード相当なのかレッドカード相当なのかを話し合いました。 

子どもたちは全員がレッドカード相当と回答。その理由として「顔に足の裏が当たったから」という事象に加えて「選手生命を脅かすから」という、競技規則さながらの回答もあり、子どもたちの審判への興味の高さが感じられました。 

山下さんが「意外と難しい」というパニシングスプレーの体験では、子どもたちのアクションに「スムーズです!」「片手ですごいね!」「それ、私も、よくやっちゃう失敗です」と、子どもたちを褒め励まし盛り上げました。 

鋭い質問が相次いだ質疑応答 

質疑応答では、子どもたちから予想以上に具体的な質問があり、山下さんも驚いていました。「選手とのコミュニケーションで心がけていることはありますか?」という質問には「英語が伝わらない選手もいるのでジェスチャーや笛で伝えることを意識しています。」という回答。「印象でイエローカードかレッドカードか判断を変えることはありますか?」という質問には「印象ではありません。全て事実に基づいて決めます。」と明言しました。 

「すごいと思った選手は?」という質問には、あの名選手の名前が飛び出しました。 

「宮間あや選手です。宮間選手には色々なところが見えています。私が(想像できず)わからなかったところにパスが出ます。(離れて横を走ったら)『邪魔』と言われ『こんなに周りを見ているんだ』と思いました。」 

と回答。JリーグやAFCチャンピオンズリーグの主審も担当してきた山下さんですが、日本女子サッカーのレジェンドとのエピソードを明かしました。 

記者会見では「今は、注目してくれることが嬉しい」とも 

試合後は報道陣を対象に囲み会見が行われ、このイベントのこと、プロフェッショナルレフリーとしての意識、FIFAワールドカップカタール2022の準備等のお話がありました。 #女子サカマガ では、ほぼ全文をご紹介します。 

「ずっと緊張していました。カードを出すときに手が震えるくらい緊張していましたが、皆さんの眼が光って、一生懸命に話を聞いてくれるのがすごく嬉しくて楽しくできました。 

私が審判を始めたきっかけのところで『やってみたことが私の今に至った』ということがとても大きかったので『やってみる』という気持ちを伝えたかった。審判員はなかなか目を向けられない仕事です。サッカーは、審判員だけではなく、色々な人の支えがあってできることだということを、自分が審判員になって感じています。それも伝えたいと思っていました。 

とても良い一日目になり、すごく嬉しく思っています。このようなイベントに私を招待してもらい、改めて『私、プロフェッショナルレフリーって紹介されるんだ』と気持ちが引き締まりました。皆さんがどのように思い、何を感じ取ってくださったのかはわからないのですが、何か思うことがあってくれれば嬉しいと思います。 

審判員ということを発信する立場として、とても大切(な機会)だと思いました。『自分の仕事は何なのか』『審判員の役割は何なのか』を改めてイベントの前に考えました。このイベントのお話をいただいた時点で責任を感じていましたが、子どもたちからも、そういう目で見られているという意味でも責任は重いと思いました。」

(大学時代の教育実習と比べて) 

「ちょっと思い出したところもあります。でも、伝えるものが違ったのですが、教育実習をやったことがあるのは自信になっていました(笑)。」

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