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「スポーツ・体育のたこつぼ化をブレイク・ザ・ボーダーしたい(Bリーグ大河チェアマン)」「人材という部分で、まだまだ多様性が欠けている(DeNA池田前社長)」【SHC発足会見】パネルディスカッションの様子<1>


11月14日、Jリーグが一般財団法人スポーツヒューマンキャピタル(SHC)設立を発表し、設立発表イベント「SHC LIVE」を開催した。
本日は、会見に続いて行われた有識者を迎えてのパネルディスカッションの様子をお届けする。
パネルディイスカッションでは、「これから求められるスポーツ経営人材について」というテーマで、Bリーグチェアマンを務める大河正明さんやプロ野球Denaベイスターズ前社長の池田純さん、また2016年度JCH教育・研修コース参加中の平野孝さんから、スポーツ経営のキーマンとなる経営人材のあり方について、様々な意見が出された。

■パネルディスカッション出席者
大河正明さん(Bリーグチェアマン)
池田純さん(横浜DeNAベイスターズ前社長)
平野孝さん(JCH教育・研修コース参加中)
大西大介さん(SHC代表理事)
中村聡さん(SHC理事)
進行:西野努さん

体育のたこつぼ化をブレイク・ザ・ボーダーしたい(大河)

大河
「みなさんこんにちは。Bリーグの大河でございます。
Bリーグは1年半前に立ち上げをしまして、元々骨と皮だけで立ち上がったんですけど、だんだんお肉が付いてきて、人数が増えてくると贅肉という事にもなってくるのですが、贅肉はつかないようにスピード感を持ったチャレンジし、人材をBリーグは求めていきたいなと思っております。
日本の場合、明治時代に学校というのが出来て、体育というものが出来ました。その体育というのは、体を鍛えて教育をするというところから日本のスポーツの原型が始まったと思います。そのおかげで、スポーツを楽しむというよりは、血と汗を流して鍛えられるという環境の中、スポーツがビジネスになるという感覚はほぼなかったわけです。そして日本は戦後、国の復興の為に国体という事業を行って、道路を作って、陸上競技場を作って、体育館を作ってという事をやってきました。それは大変意味のあった事とは思うのですが、一方で、スポーツをする人ではなく、スポーツを見る側の立場に立ったいろいろな施設というのは、なかなか出来てきませんでした。

色々な事を述べてきましたが、Bリーグというのは『ブレイク・ザ・ボーダー』という事を掲げてやっているのですが、このブレイク・ザ・ボーダーという意味には、いろいろな意味があります。あえて、今日申し上げるブレイク・ザ・ボーダーは、スポーツの、そして体育のたこつぼ化をブレイク・ザ・ボーダーしたいと思っています。いろいろな協議団体において、競技をやった人が中心になっていろいろやってきたのではないかと思います。その時の過去の成績はどちらが良かったのか、どちらがオリンピックで活躍したのか、どちらがプロで活躍したのか、年齢はどちらが上なのか、そういったことで優劣を決めていまうようなこのたこつぼ化を廃止するために、Bリーグの人材というのは、私の様にサッカー界から来た人間もいます。そして、プロ野球の世界から飛び込んできた人間もいますし、もちろん日本バスケットボール協会、そしてNBL、BJリーグ、そういったところで働いていた人間もいます。さらには、まったくスポーツ界とは関係のないコンサルの世界や、一般事業会社から来た人間もいます。そういった意味で言うと、スポーツのたこつぼ化を廃止したBリーグという事になりますので、これをこれからも続けていきたいと思います。
そして先ほど日本の体育やスポーツの歴史を申し上げましたけれども、私が思っていることは、経営人材を養成していくこと、そのあとスタジアムやアリーナを作っていくこと、この二つが日本のスポーツをビジネス化していき、教育を受けた経営人材が羽ばたき、出口を戦略化していくために大事なのではないかと思います。今までのアマチュアの世界やボランティアの世界から、プロとしての世界、これが野球そしてサッカー、そしてバスケットボールなど様々な協議の世界にも次々と広がっていくことを念じています。そのために、このSHCがサッカーという枠組みを離れて、スポーツ全体を養成していこうとチャレンジしていくことは素晴らしい事ですし、私としてもこのような場に出来る限り全力で努力していきたいなと思っております。

■人材という部分で、まだまだ多様性が欠けている(池田)

池田
「みなさんこんにちは。私は5年間DeNAベイスターズの経営者を務めさせていただき、先日退任したのですが、経営のキーは地域密着であると考えております。その地域密着をする時にまだまだ人材が会社の中に足りていないと思います。

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