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Jリーグ特任理事にDenaベイスターズ前球団社長の池田氏を起用した理由と経緯は?【解説】

Jリーグは、14日に行われたJリーグ理事会で、プロ野球・DeNAベイスターズの球団社長の池田純氏を特任理事として起用すると発表した。

■そもそもJリーグの特任理事って何?
公益社団法人 日本プロサッカーリーグ 定款第21条によると次のようにある。

第 21 条の 2〔特任理事〕
(1) この法人の運営を円滑に行うため、理事会の決議により、特任理事を 5 名以内で置くことができる。
(2) 特任理事は、理事会に出席し、意見を述べ、質疑に応じることができる。ただし、議決権は有しない。

つまり、議決権を持っていない理事で、理事会に出席して意見を述べたり質疑の応じることができる理事のこと。
現在特任理事は4名おり、今回入った池田純氏を始め、元日本代表で現在はサッカー解説者で活躍する福西崇史さんなどが務めている。

DeNA前社長の池田純氏。写真は10月に行われたSHC設立会見より。

■元Denaベイスターズ池田氏起用の理由と経緯は?
今回、池田氏の特任理事起用について、理事会後の会見で村井チェアマンは次のように経緯を述べている。
「改めてご説明するまでもないのですがDeNAベイスターズの集客などに努力をされた方で、大変実績を持っていらっしゃる方で、サッカー界としては学ぶことが多々あるなと思います。
実はJリーグヒューマンキャピタル(JHC)がスポーツヒューマンキャピタル(SHC)という形で独立をしました。そこの記念イベントのトークセッションで私どもの中西(常務理事)と池田さんが一緒に意見交換する場があったり、その後にも2度ほどお話させていただく機会がありました。
特に新たな客層に喚起する、例えば女性の集客方法やチームブランディングであったり、ネットメディアを活用したプロモーションとか、非常に広範囲にわたって我々サッカー界としても学ぶことが多々あるなというふうに思いました。今日理事会でも話したところ理事会のメンバーも大変快く了解してもらいました。我々Jリーグとしてもいい人材に来てもらったなと思っています。元々少年の頃にはサッカーをやっていたそうで、サッカー談義にも花が咲いたり、心強いタレントだと思います」

池田氏の任期は2016年12月13日から2018年3月の定時社員総会集結までと発表されている。

☆こちらも合わせてどうぞ。
「人材という部分で、まだまだ多様性が欠けている(DeNA池田前社長)」【SHC発足会見】パネルディスカッションの様子<1>
「選手から経営層に入るのはステップが重要(DeNA池田前社長)」【SHC発足会見】パネルディスカッションの様子<2>

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