Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

「(予見し得ないACL決勝の日程変更で)フェアネスを欠くような大会方式を2015年は内包していた」~PUBレポートメディアブリーフィングでの村井チェアマンによる説明(5)~


■PUBレポートメディアブリーフィングでの村井チェアマンによる説明
・part1:「(入場者数は)V字回復と明言できるまで回復したわけではない」(1)
・part2:「(入場者数は)V字回復と明言できるまで回復したわけではない」(2)
・part3:「今年はスタジアムのあり方の議論が本格化するかもしれない」
・part4:「共通基盤ができることで、Jリーグの組織再編も一気に動き出すことになる」
—————
〇村井満チェアマン
ここからは、少し具体的に2ステージ制から1ステージ制に戻るプロセス、その背景にあるものを、このあたりをページを割いて(pubレポートの67~69ページに)伝えております。私の方から補足をさせていただきながら説明させていただきます。

まず、1ステージから2ステージ制に移行する前、意思決定が2013年でした。当時大東さんがチェアマンだった時ですが、私も理事として議論に参加していました。ここで議論百出でした。その中で10億円の減収が見込まれるという話がありました。当時J3がありませんでしたので、40クラブで割ると1クラブあたり2500万円程度の配分金が減る。この配分金を減らさないのであれば、育成や様々な投資ができなくなる。そういった究極の問いの中、様々な議論があった末、最終的に2ステージ制+チャンピオンシップに移行することで、この危機を打開しようという意思決定がされました。皆さんがこれまで報道されている通りです。

トリガーとなったのは財政的な危機でした。一方でお金のためだけなのかという議論もありました。これを機会にお金だけの問題ではなくて構造的に関心度が下がり入場者が減ってきている。Jリーグの人気を戻すために、2ステージ制+チャンピオンシップをきっかけにして人気回復をしていこう。そういったことでスタートしたのが2015~16における2ステージ制でした。では魅力あるサッカーにになったのかというところを、お手元の68ページを参照していただければと思います。

(残り 2012文字/全文: 2861文字)

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