Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

河治良幸が日本代表2連戦で活躍したJリーガーを分析!

▼ナンバーワンプレーヤーだった今野
日本代表は3月23日にアウェイでUAEと対戦して2-0の勝利を飾ると、さらに28日にはホームでタイにところどころ苦しみながらも4-0と大勝し、2連戦で勝ち点6を獲得。7試合を消化した時点でアジア最終予選B組の首位に立った。Jリーグの選手はUAE戦で森重真人(FC東京)、今野泰幸(G大阪)、山口蛍(C大阪)、倉田秋(G大阪)の4人が出場した。タイ戦では森重と山口に加え、Jリーグに復帰して間もない清武弘嗣(C大阪)の3人だった。

1年10ヶ月ぶりに日本代表でのプレーとなった今野は豊富な経験を買われ、長谷部誠キャプテンが不在の中盤で[4-3-3]の左インサイドハーフを担った.守っては相手の司令塔オマル・アブドゥラフマンをほぼ完璧に封じながら何度もボールを奪い、攻めては素早いつなぎからタイミングよい攻め上がりを見せた。

ハイライトは日本の2点目となった後半7分のゴール。右サイドに開いたDFの吉田麻也がロングボールを送ると、FWの大迫勇也が競り勝って右サイドに落とす。するとボールを受けた久保裕也が相手ディフェンスを牽制しながら左足でクロスを上げ、そこに走り込んだ今野がファーストタッチで相手の右SBをかわし、鮮やかにゴールネットを揺らした。

「いえいえ、必死でした」

“今ちゃんデーだったか?”という記者陣の質問に照れながらそう答えた今野は「試合に入る前は不安もありましたよ。でも入ってみたら結構プレスもはまったし、パス出たところを奪ったりとか、そういうのができた」と振り返る。ゴールについては「奇跡ですね」と語り、原口元気がニアで相手のディフェンスを引き付けた効果を強調した。どこまでも謙遜するが、香川真司が「チームで一番素晴らしいプレーヤーだった」と評価する通りの活躍ぶりだった。

(残り 2447文字/全文: 3204文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ