Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

フットパスを導入した大きなメリットは「クラブ自身の気づきを多く得られたこと(Jリーグ・村山氏)」~キックオフカンファレンスより(3)

2月13日、2017キックオフカンファレンスの第3部として、Jリーグの各事業についてシンポジウムが行われた。
今回は、2017年の選手育成についてのビデオメッセージと登壇者のコメント(3)をお届けします。

(2)はこちらから

2017年の選手育成について説明を行ったJリーグの村山勉氏。

下の方にオーディッド(監査・検査の意味)の流れがありますので、簡単に説明させていただきます。


まずクラブは指定の期日までに、様々な資料―アカデミーの資料から、クラブ全体に関わるもの、アカデミーとトップチームのつながりに関するもの、そういった様々な資料をアップロードしてもらいます。そのアップロードしてもらったものを、各クラブを訪問するオーディターと呼ばれる指導者が、訪問前にしっかりと読みこんで、各クラブを4日間に渡って訪問します。

4日間、オーディターがどのような活動をするのかというと、朝から夜まで様々な人と面談をします。アカデミーダイレクトと呼ばれるアカデミーの統括責任者はもちろんのこと、現場のコーチ、アカデミーだけでなくクラブの社長、トップチームの監督、アカデミー出身のプロ選手がいる場合にはその選手にもインタビューをおこなって、様々な角度からどのように活動しているのかあぶり出していきます。そしてアカデミーのトレーニングや試合も実際に視察するという流れです。

■クラブ自身の気づきを多く得られたことはフットパス導入した大きなメリット

終了後、しばらく時間をおいてから、彼らが作成したレポートを元に、ポストオーディットトークと呼ばれるフィードバックのミーティングを実施します。このミーティングには社長、強化部長、アカデミーダイレクターが一緒に参加してもらいます。

このミーティングは、報告を一方的に聞くのではなくて、様々な項目についてディスカッションしていきましょうという場にしています。多くのクラブがこのポストオーディットトークを待たずに、改善をしています。クラブ自身の気づきを多く得られたと、フットパスを導入した大きなメリットと感じています。

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