Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

外部の専門家を入れてのJリーグの診断について「経営戦略や構造問題についても取り組まなくてはいけないという、かなり手厳しい診断を下されました(Jリーグ・木下理事)」~2017インテグリティセミナーより(3)~


10月18日、東京都内でJFA(日本サッカー協会)・JSC(日本スポーツ振興センター)・Jリーグが「2017 インテグリティセミナー」を実施した。
今年で3回目を迎えるこのセミナーは、Jリーグ・Jクラブの組織ガバナンス向上によるスポーツインテグリティの確保を目的として行われた。

【ニュース】八百長・ドーピング・暴力・ハラスメントの防止へ。JFA・Jリーグ・JSCが「2017インテグリティセミナー」を実施。

※(2)原博実副理事長の挨拶、村井チェアマンの挨拶(ビデオメッセージ)

今回はコンプライアンスオフィサーを務める木下由美子Jリーグ理事の話をお届けしています。

○木下由美子理事(コンプライアンスオフィサー)

「今回のセミナーの位置づけですが、先ほどの村井のビデオの中にも入っていた通り、これまでは2回やらせていただきましたが、スポーツ団体としての問題を取り上げる形で開催しました。ただ、スポーツインテグリティというものは、こういうスポーツ団体として特有なものと、それから一般企業として企業経営者として取り組まなくてはいけないものと、大変広範囲に及んでいます。経営の神様と言われるピーター・ドラッカーも『インテグリティを絶対視して、初めてまともな組織・まともな経営ができる』と言っているくらい、大変高邁で大変難しい問題です。今回我々は、先ほどいみじくも田嶋会長もおっしゃっていましたが『身近なものとして捉えて』」というキーワードをおっしゃっていましたが、クラブのインテグリティを高めるということで、日常向き合っているそのものを題材として、何で起きてしまったのか、これを防止するためにどんなことができるのか。そんなことを午後の講義やワークショップを通じてやっていこうと考えています。とにかく我々も日々いろいろ接していたり、また今回事例集として挙げてくださったものを見ていても、やっぱり皆さん多岐にわたっていろんなことを悩んでいらっしゃるというのがわかります。なのでそれを題材にやっていって、今回の結果でできるかもう一回やるのかわかりませんが、これを集めるとJリーグ版のリスクマネジメントハンドブックができるのではないかと思っています。ここまで持っていくことを進めていければと思っています。

さて、『Jリーグの取り組みについて』と大壇上に構えた題名ではございますが、まさしくJリーグそのものが本当に皆様にお詫びを申し上げないといけない事案を今年起こしてしました。私コンプライアンスオフィサーとして今ここに立っていますが、オフィサーを1年半務めていますが、成績としてはまったく悲惨なものだと思っています、みなさんにご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありませんでした。

(残り 874文字/全文: 1999文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ