Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

「我々はこのコンプライアンスの問題に取り組むために、組織風土の問題に取り組まないといけない(Jリーグ・木下理事)」~2017インテグリティセミナーより(4)~


10月18日、東京都内でJFA(日本サッカー協会)・JSC(日本スポーツ振興センター)・Jリーグが「2017 インテグリティセミナー」を実施した。
今年で3回目を迎えるこのセミナーは、Jリーグ・Jクラブの組織ガバナンス向上によるスポーツインテグリティの確保を目的として行われた。

【ニュース】八百長・ドーピング・暴力・ハラスメントの防止へ。JFA・Jリーグ・JSCが「2017インテグリティセミナー」を実施。

※(3)外部の専門家を入れてのJリーグの診断について「経営戦略や構造問題についても取り組まなくてはいけないという、かなり手厳しい診断を下されました(Jリーグ・木下理事)」

○木下由美子理事(コンプライアンスオフィサー)

今回コンプライアンスの問題が起きてしまったのは、何なんだろうと突き詰めていくと、やっぱり組織風土、ここを直さなきゃいけないよねということになっています。一人の行動が問題を起こしたわけではなくて、その人がある日突然問題を起こしたのではなくて、長い期間の中でそういう行為にいたったのに、周りの人が注意しましたか?仮に上司だから注意できなくても、駆け込む先はありましたか?私自身コンプライアンスオフィサーと言っていますが、(今回の件が)公になる前に何人の人が駆け込んで来てくれましたかと。組織風土が立て直さないといけいないよね、ということになりました。要はJリーグが働きがいのある会社になっていますか、ということです。これはもう一般的な表なのでご存じかとは思いますが、個人とマネジメントの関係を表したものです(※)。風通し、どのくらい良くなっていますか?風通しの良い組織・悪い組織を表していますが、我々はこのコンプライアンスの問題に取り組むために、組織風土の問題に取り組まないといけないなと。そもそも上から変革していかなくてはいけないなと。どのくらい良くなっていますか。もちろん従業員のみなさんにも何かあったら言いにくださいという場を設けることも一つなんですけど、その風土を作っているのは、統合プロジェクトに参加している18人だよねと。幹部の18人が変わらなくちゃ変わらないよねということになりました。

今回、発表に使われた資料等が非公開となっております。あらかじめご了承ください。

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