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Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

「日本は考えれば考えるほど学校スポーツと一緒になって強化をいけないなと改めて思う(Jリーグ・原副理事長)」~12月のリーグの理事会より(7)~

12月12日、JFAハウスにて12月のリーグの理事会が行われた。理事会後に記者会見が行われ、Jリーグ村井満チェアマンから決議事項・報告事項が発表された。

今回は理事会後の会見でのコメントをお届けしています。

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○村井満Jリーグチェアマン

以上、さまざまな角度から検証してきたことを、まとめてお話しさせていただきました。日本はまだまだサッカーの途上国と認識しています。Jリーグがまだ完成された形ではない中で、やはりファン・サポーターの皆様と一日でも長く、ちゃんとした試合を継続していくこと、それがやはり強化・育成・普及の原点でありました。過去、変則的な大会方式を変更した大きな要素であった趣旨は、重ねて申し上げるまでもなく同じ内容です。ということで、今回意思決定をさせていただきました。

最後に、参考として、今後のアジェンダを少し出しています。我々Jリーグとしてちゃんと目配せしなくてはいけないのは、代表の強化もしくはトップチームがクラブワールドカップでファイナリストになり、タイトルを取ることを目指す。そういったトップの強化も非常に重要なところですが、それを下支えする前提として、J2やJ3も健全に発展することもそうですし、審判の質とか施設、指導者の質を高めることが非常に重要です。土台となる育成組織を評価する「フットパス」を導入しましたが、様々な育成の課題が山積しています。また普及についても議論するべきことが数多くあります。いずれにしても、今回のシーズン移行や大会方式、カレンダーも重要なアジェンダの一つですが、全体からすると、今後日本サッカー協会と一緒に、今挙げたようなことを含めた全体像について議論してい来たいと思います。

今全部言ってしまったような部分はあるんですが、原さんから何か補足がありますか?


○原博実副理事長
村井チェアマンが最後に話したように、個々の論点に関しては私も全く同じです。代表の強化に携わったこともありますので、代表の強化が重要なのもよく分かります。ただその前提として、日本のサッカー・フットボールの将来を考えた時に、この間調べたデータだとJリーグクラブのアカデミーにいる中学・高校の選手は、(その年代による全体の)登録人数の0.8%です。それ以外の99%の選手は中体連だったり、高体連(やタウンクラブ)などの出身者です。またJリーグに大学出身者が多く入ってきていますけど、多くの選手は、Jリーグのアカデミーから直接プロにならずに、大学を経由したりしています。

世界基準で考えると、ヨーロッパのようにすべてのクラブが街々にあって選手が育成するだけではなく、日本は考えれば考えるほど学校スポーツと一緒になって強化をいけないなと改めて思います。その中で、日本の部活動、あるいは中学校や女子の指導者が問題になっています。先生もなかなか指導者になれない。それを僕らJリーグと一緒にやっていくと考えると、やっぱり学校のカレンダーと合っていたほうがいい。ヨーロッパのサッカーカレンダーがああなっているかというと、サッカーがありきではなくて世の中の流れや文化が、あのシステムに合っているんですよね。9月から学校が始まり6月頃に終わってバカンスに入るというカレンダーに合わせてそうなっています。

日本を考えてみた時に、北から南まである地域性と考えても、やっぱり(学事スケジュールと)合っているほうがいろいろな面がやりやすいと思います。ですのでJリーグとしても、今後、大会カレンダーそのものだけを変えればすべてがうまくいくわけではなく、もっと育成であったり、普及のところ―女子やフットサル、指導者について―など、大きな視野でJFAや地方協会とも一緒になってやっていきたいと思っています。

○村井チェアマン
日本サッカーの強化と普及に関するJリーグのビジョンと施策案を2018年5月に発表したいと思っています。そこに向けての全体像をどういう形で進めているのか、来年、皆様に発表させていただければと思っています。

(8)へ続く

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