Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

「ワールドカップを機に、Jリーグはこのままではダメだという気持ちが新たになりました(村井チェアマン)」~7月の理事会後の記者会見より(4)~

7月31日、JFAハウスにて7月のJリーグの理事会が行われた。理事会後に記者会見が行われた。

複数回にわたって、会見での出席者のコメントをお届けしていきます。

(3)はこちら

○村井満チェアマン

Q:ロシアワールドカップにおけるポジティブな影響について、把握しているものの中で具体的に上がっていることがあれば教えてください。
「ロシアワールドカップ終了とイニエスタ選手のデビューが連続的に繋がりました。例えば、2010年の南アフリカワールドカップではトーレス選手からイニエスタ選手にボールが入り、決勝ゴールにつながっていくようなシーンがいろいろなところで紹介されました。あの決勝を経験した二人が(Jリーグへ)来ており、特にイニエスタ選手は今回のワールドカップでプレーを見た方もたくさんいると思います。

実際の入場者数では、7月22日の神戸の試合は2万6146人で(クラブの)最多入場者数になりました。これがワールドカップ効果なのかイニエスタ選手の加入なのかといったところは、あいまったという感じですが、鳥栖も1万7537人でした。アウェイから来る方もいらっしゃいますが、7万人ほどのホームタウンで、スタジアムに1万7000人ほどが入るということは、ホームタウン換算をすると4人に1人がスタジアムにいることになります。また、イニエスタ選手とトーレス選手が出場した7月22日のグッズ売上は、過去の平均からするとそれぞれ3倍の数字になりました。そういうことも含めていろいろ分かってくるかなと思います。

そういう意味では今回のワールドカップだけではないですが、ワールドカップで活躍した選手が久しぶりに揃ってデビューしたことは、いろいろな意味でJリーグの復活を告げてくれたと思っております。
私自身、ロシアに滞在中、選手データを更新しながら傾向を分析したり、ソートをかけたりといろいろな角度から眺め、世界のサッカーに直接触れていたところで、ワールドカップを機に、Jリーグはこのままではダメだという気持ちが新たになりました。

その中で、キックオフが夜中の3時で(視聴率が)30%を超えるというのは、多くの人がワールドカップを見ていたということであり、多くの方々がサッカーの本質的な醍醐味を改めて再認識されたのは間違いありません。スピーディーかつタフで、技術も高いサッカーをJリーグで再現することがすごく大事だなと思いましたし、ともかく多くの方々にサッカーを見ていただいたことは、大変大きな成果だと思っております」

(残り 160文字/全文: 1201文字)

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