Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

「これからの25年は皆さんと一緒に社会と一緒に作っていきたい(村井チェアマン)」「こういう事こそがJリーグの価値(川淵さん)」「サッカー選手の価値もサッカーをやるだけはない価値が生まれてくる(中村選手)」Jリーグ25周年未来共創『Jリーグをつかおう!』ワークショップより(10)

村井
「対談というのはやってみるもんですね」

中村
「やってみるもんですね。言ってみるもんですね(笑)」

村井
「今日は市民の方々がJリーグと使おうというテーマだったんですけど、アスリートからの目線として、『気持ちはありがたいけど、社会につながることは負担なんだ』とか『選手の成長にはつながらないんだ』という、そういう選手の本音はどうなんですか?」

中村
「最初、クラブでやるよと言われたときに、僕は元々学生上がりなので何もわからないじゃないですか。うちはそういうクラブなんだなと思っていましたし、他のクラブも当たり前だと思っていました。ただどうやらうちだけすごい方向にいくクラブなと(笑)。ただサッカー選手がサッカーをやるだけではなくて、プロの選手として地域の人に見てもらえるのか、どういう風に見てもらえるのかと。
先ほども言いましたけど、もともとフロンターレは見てもらえないクラブだったので、元々ビッグクラブや有名なクラブだったらそういう発想にはならなかったと思います。オフにイベントに出たり多少負荷はありましたけど、それ以上に周りの反応がダイレクトにどんどん返ってきたことで、すごいなと思いました。自分の価値がサッカーをやるだけでなくて、そういう見方もあるんだなと思いました。もちろん選手の性格とか個性はありますけど、僕自身はマイナスではないと思います。基本的にサッカー選手は目立ちたがり屋なので」

村井
「今日は播戸選手もいらっしゃっていますし(笑)」

中村
「大先輩です」

村井
「これから54クラブが連携して、日本の社会をいろいろな問題チャレンジしていきますから、ぜひ選手の皆さんも応援していただくように陰ながらサポートしていただけると。
・・・ジーコさんも何でも使ってくれと言ってくれましたし」

中村
「ジーコさんが言ったんだから、何でもやるんじゃないですか(会場笑)。やらないんだったら本当にやった方がいいです。僕だけの意見じゃないですけど、サッカー選手は使えばやってくれる人たちだと思うので、そこで無理かなと思うよりも、まずやってみて、ダメだったら仕方がないですけど、サッカー選手の価値もサッカーをやるだけはない価値が生まれてくると思うので、ぜひ使っていただければと思います」

村井
「中村選手、どうもありがとうございます。本当に重ねて感謝申し上げます。
皆様のエネルギーを受け止めてやっていきたいと思います。本日はどうもありがとうございました」

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