監督・永井秀樹は稀代のロマンチストかリアリスティックな戦術家か(J論)

Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

「クラブが育成に関与したり、大学や高校、地域のFAにクラブが協力することで、地域で新たな選手を育成するという『ホームタウングロウン』という新たな制度の中でカウントしていくことも視野に入れている(村井チェアマン)」~11月の理事会後の記者会見より(2)~

11月20日、JFAハウスにてJリーグの理事会が行われ、理事会後に村井チェマンによる記者会見が行われた。

数回に分けて、理事会後の会見の様子をお届けします。

(1)はこちら

~質疑応答~

○村井満Jリーグチェアマン

Q:外国籍選手枠の件について。まずチェアマンの方から経緯と狙いを教えてください。実際運用上の不安などもクラブの方からは漏れて出てきています。本当に質の高い外国籍選手が来るのか、若手選手の出場に影響について、チェアマンの見解やこう運用していってほしいという意向があれば教えてください。
「Jリーグの理念は、日本サッカー水準の向上を一番に掲げています。Jリーグの活動が全て日本サッカー水準の向上に寄与しているかという観点で常に考えています。
そうした観点で、今回の外国籍選手枠については、ホームグロウン(HG)制度と両軸をなすものと考えています。従前は外国籍選手の出場枠を制限することによって、間接的にではありますが日本人選手の出場機会を確保して、それが日本サッカーの水準向上に寄与するという立て付けでした。
ある意味で、間接的に日本のレベルアップを図るという形でした。今回は直接的に、各クラブがHG制度で、要は自クラブで育成した選手を起用しなければいけないという、育成に関して直接的にコミットする制度を導入しましたので、その裏側にありました外国籍選手枠についてどうするべきかという議論をしてきました。ですので、まずHG制度抜きにはこの制度は考えられないという考え方です。
実際、直接的にコミットすることに合意が得られたので、外国籍選手の出場枠についてはどうするのかということになりました。現在登録は5名で出場は3+1名というAFCのルールと同じにしていますが、もう一歩進んで出場は4名から5名にするところからJ1は始めようと。この内容については、この施策がどのような形で日本のサッカー水準向上に寄与するのか見極めながら今後の手を打っていこうということでした。

クラブの判断の選択肢を広げるという意味では、J1では1名増えるわけですけど、これを機にレベルの高い外国籍選手を獲得して欲しいというメッセージも込めています。ただ、これはビッグネームだけではなくて、例えばレオシルバ選手やラファエルシルバ選手のように新潟でデビューして、(レオシルバ選手は)鹿島の中核的な選手として活躍しています。ネームバリューのある選手だけではなくて、若くて可能性のある選手をクラブが積極的にリサーチして、育成に関する競い合いを日本人と外国籍選手で演じてほしいと思っています。また今回登録人数には規制はありませんが、当然A契約は5名という形になりますので、半数以上は日本人でピッチで戦わなくてはいけません。全てが外国籍選手になるということはありません。そういった意味では、今度は外国籍選手同士の競い合いが起こる可能性があります。例えば6名と契約して5名しか出られない中で、誰が出られるのか競争が起こりますし、こうした考え方はクラブの経営判断であり強化方針の選択肢を一歩広げたとお考えいただければと思います。まず中核をなす考え方はホームグロウンであるということでご理解いただければと思います。

また今回のホームグロウンですが、『ホームクラブグロウン』という考え方でクラブが育成した選手をカウントするということでしたが、今後は『ホームタウングロウン』ということで、クラブが育成に関与したり、大学や高校、地域のFA(サッカー協会)にクラブが協力することで、地域で新たな選手を育成するという『ホームタウングロウン』という新たな制度の中でカウントしていくことも視野に入れながら、新たな制度設計に向けて第2歩を準備していこうということも合意しております。まだホームタウングロウンについては、いつどのタイミングで決着するかは見通しはありませんが、連続して日本の育成のレベルアップを図っていくために努力を重ねていこうと考えています。

○黒田フットボール本部長から補足
「一旦の時間軸としては、お手元の資料にあるように、2022シーズンまでを一旦決めています。ここに向けてクラブは育成に注力していきますが、その都度検証しながら、2023年以降どうしていくのかも議論していきます」

(3)へ続く

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