今夏のJリーグ移籍市場の深層をベテラン代理人が明かす(J論)

Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

J2・J3における2022年からのホームグロウン制度の導入について「特にJ2とJ3クラブにおいては、一定の猶予を考慮したとお考え下さい(村井チェアマン)」~11月の理事会後の記者会見より(3)~

11月20日、JFAハウスにてJリーグの理事会が行われ、理事会後に村井チェマンによる記者会見が行われた。

数回に分けて、理事会後の会見の様子をお届けします。

(2)はこちら

~質疑応答~

○村井満Jリーグチェアマン

(外国籍選手枠についての質疑応答の続き)
また懸念事項というご質問もございました。今回J1がベンチ入り5名までということですが、J2・J3が4名ということになります。これは従前の3+1で合計4名を踏襲している形です。J1とJ2の間に1名の差が出てきます。ルヴァンカップでJ2とJ1がグループステージで一緒に戦うことが想定されます。プレーオフを勝ち抜いたJ2チームがJ1の16位が入れ替え戦で対戦することなど、J1とJ2が異なるレギュレーションで戦うことも一つ議論のポイントがありました。
まず天皇杯等を考えていただければ、社会人のJFLもしくはJリーグでも違う出場ルールや登録ルールがある中で、それぞれのリーグが持つ日頃一年間慣れているレギュレーションで戦かおうという内容なっています。FIFAクラブワールドカップにおいても、ヨーロッパ―はヨーロッパのレギュレーションですし、アジアはアジアのレギュレーションです。異なるリーグと対戦する場合であっても、カテゴリーを超えた大会においては共通するルールを持っていないというものサッカー界の慣例であります。特にグループステージを6試合行うルヴァンカップにおいては、戦い慣れている出場方針、J2の2クラブに関してはJ2の登録制度で、J1はのJ1の登録制度で戦うことをお申し合わせています。

1点だけ、J1参入プレーオフにおいてのみ(J2の外国籍選手枠となっている)。これは実は(J1参入プレーオフ自体が)相当J1に有利に設計されています(※⇒J1昇格プレーオフは『落ちにくく上がりやすいJ2という意見もありました』2017年6月の理事会より)。ホームスタジアムはJ1の16位のクラブのホームスタジアムで戦いますし、引き分けの場合はJ1の16位のチームがJ1に残留することとなります。
さらに外国籍選手枠で戦うことで優位にするのか、一発勝負という色彩を持っていますので、ここにおいては下のJ2(のルールに)に揃えるのはどうだろうかということになりました。
また今後J1がベンチ入り5名となってもACLで戦う場合には3+1で戦うことになりますので、J1参入プレーオフのみそうしようと申し合わせています。これはクラブとの協議の中で決めてきたことです。まずはそういう大会運営を見守りたいと思います。

そして(外国籍枠の5枠は)使わなければいけないと決めているわけではなく、1名を増やしたことはクラブの裁量を増やす目的でもありますし、強制ではないので、クラブが最適な編成を考える上で活用してもらえれば、極端に外国籍選手のレベルが極端に下がることはないと信じています。
また併せて、こうした考え方で外国籍選手枠を緩和する中で、育成に舵に切っていくとなると、今提携国が日本人と同等の扱いをするような運用になっていますが、今後は提携国の考え方も引き続き協議していこうという方針を確認しています。ただ今現時点で何か提携国枠の考え方について、決めているわけではありません」


Q:ちょっと確認なんですが、外国籍枠はアジア枠が無くなってという認識でよろしいのでしょうか?ホームグロウン制度はJ1は来シーズンからですが、J2・J3は2022年からということですが、時間差が生まれた理由はどういったところにありますか?
「J1も従前の3+1ではなく5名という考え方ですし、J2・J3も4と規定していますし、今の質問での意味でのアジア枠という考え方は今回取っていません。
(時間差が生まれた理由は)やはり自クラブとはいえ、クラブが育てるのには一定の時間が必要となります。クラブのホームグロウン状況を見てみると、進んでいるクラブと進んでいないクラブの格差があります。特にJ2とJ3クラブにおいては、一定の猶予を考慮したとお考え下さい」

Q:高額転売チケット問題について。先日プロ野球ではチケットの転売問題が起きていて問題となっている。J1の入場者数が増加しているとのことですが、Jリーグでも神戸や川崎Fのホームゲームなど(チケットが完売する試合が続いて)今の状況は良くないんじゃないかという意見も出ていると思うんですけど、Jリーグでも同様な事象が起きているか思うが、このような問題に対してJリーグではどのように考えているか。

2017シーズンのチケット完売の試合数(PUBレポートより)
12試合 磐田
11試合 川崎F
8試合 柏
6試合 清水

インターネットオークションなどでのチケット転売および転売チケット購入の禁止について(西武ライオンズ公式)
西武、CSチケット転売した会員60人超を退会処分(2018.11.15.日刊スポーツ)

「チケットの転売の実態が、どのくらいの数か、どのくらいの価格帯か手元に情報が無いので、具体的な意見は申し上げられませんが、まずはJリーグに人気があって多くの人にチケットを買っていただけるのは大変ありがたいと思っています。
チケット転売に関しては、Jリーグ固有の判断ではなく、政府も議員立法をもって対処していくということで、いわゆる音楽界やスポーツ界といった業界を越えた世論の形成が必要な問題だと思っています。ですのでそうした動向を見ながら、リーグとしても同調していくのかなと考えています。リーグとして単独でこの問題について具体的なアクションを持っているわけではありません」

(4)へ続く

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