Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

「フライデーナイトJリーグで行った聞き取り調査について「昨年来場者の0~2回というほとんど来ていなかった方31%もいたり、昨年1回も来ていない方が11%もいた(Jリーグ・村井チェアマン)」~2019年第3回のJリーグの理事会より(1)~

3月19日、JFAハウスにて2019年3回目のJリーグの理事会が行われ、理事会後に記者会見が行われた。

今回より数回に分けて、理事会でのコメントをお届けしています。

○村井満チェアマン
「明治安田生命J1・J2・J3 すべてのカテゴリーが開幕しました。ルヴァンカップもグループステージがスタートしましたし、AFCチャンピオンズリーグのグループリーグもスタートして、いわゆるすべてのカテゴリーが開幕した中で、今日は少し時間がかかっていましたのは、入場数の直近のトレンドであったり、それからDAZNの視聴者のトレンドであったりと、そうした報告事項が結構たくさんありました。そういうような状況ですが、感触としては、なんとかいいスタートが切れたのかなと思っております。

明治安田生命J1リーグですが、開幕戦がフライデーナイトということで、昨年に続いて今年も金曜日の開幕でした。セレッソ大阪vsヴィッセル神戸戦はチケットも完売でしたし、DAZNの視聴数自体は未発表ですので数字を申し上げることはできないのですが、昨年の最多視聴数をさらにさらに大きく上回る結果でした。昨年一番視聴されたのはイニエスタ選手のデビュー戦だったヴィッセル神戸vs湘南ベルマーレ戦でしたが、その試合の2倍を上回る視聴者数という報告がありました。また第2節の川崎フロンターレvs鹿島アントラーズ戦がありました。どちらも実力のあるACL出場クラブですが、こちらも一位を超える数字でした。そういう意味では、第1節・第2節で昨年の1位を超えるような視聴者数が獲得されるという状況でした。

また今日報告した中では、(C大阪vs神戸戦の)フライデーナイトJリーグで、大阪の体育大学の学生さんに協力していただいて、スタジアムに来られていた415名の方々に対面インタビューを行いました。インターネット調査は定期的にやっているのですが、どうしても初めて来た人はJリーグIDを持っていないですし、リアクションされない方も多いので、今回インタビュー調査を行いましたが、その概況の報告もありました。

実は、昨年来場者の0~2回というほとんど来ていなかった方31%もいたとか、昨年1回も来ていない方が11%もいらっしゃる結果となりました。来場したきっかけを聞くと、サッカーに関心あるサッカー関心層は非常に少なくて、例えばシャウエッセン入りスープ無料提供があるからとか、スタジアムシャツがもらえるとか、友達に誘われてとか職場単位で来ましたとか、フライデーであるからこその来場理由や企画性に対しての関心がずいぶんありました。サッカーのスタジアムに来るのは誘い誘われが一つきっかけであることが裏付けられたり、関心が浅い方々にとっては、土日よりも金曜日の方が来やすく、土日は優先度の高いイベントが自分にはあるという意見もあったので、一定程度仮説が裏付けられる調査報告を受けました。

フライデーナイトJリーグについて「(対象11試合中)半数以上が土日よりも来場者数が多く、初めてのJリーグ(観戦)という方が1割いらっしゃった(村井チェアマン)」
J.LEAGUE PUB Report 2018発行報告会より~(4)※2019年1月28日掲載
https://www4.targma.jp/jwatcher/2019/01/28/post4715/

開幕にあたって、そういったトピックを共有する会でした。また、入場数そのものに関しては、開幕同時期で比べると、今のところはほぼ昨年同時期と同じくらいの感じですので、突然大きく変わっているものだと思っています。
一年間みんなで頑張っていこうという話をしました。私の方からは以上です」

(2)へ続く

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