Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

「野球やサッカーなど、国民の多くの皆さまに親しまれているスポーツが、安全に興行できる状況になることを願っています(村井チェアマン)」~2020年2回目のJリーグの理事会より(5)~

2月25日、JFAハウスにて2020年2回目のJリーグの理事会が行われ、理事会後に記者会見が行われた。

2020明治安田生命JリーグおよびJリーグYBCルヴァンカップ開催延期が決定(Jリーグ.jp)

その中で、Jリーグは、25日午後、3月15日(日)までに開催予定の2020明治安田生命Jリーグおよび2020JリーグYBCルヴァンカップのすべての試合について、開催延期を決定したと発表した。

前回に引き続き、会見での村井チェアマンのコメント(質疑応答部分)をお届けしています。

(4)はこちら

Q:今後の状況によってですが、日程が厳しくなる中、例えばルヴァンカップのグループリーグは行わずトーナメント開催にするというようなレギュレーションの変更などは考えられるのでしょうか?また普段の練習やクラブハウスでの取材対応やファン・サポーター対応などはクラブに委ねることになるのでしょうか?

「大会方式の大きな変更に関しては、今は踏み込んでおりません。場合によっては大会の一部チューニング程度の変更はもちろんあるかもしれませんが、グループステージを全部止めてしまうような判断までを考えているわけではございません。

それから、現在試合は3月15日まで公式試合は行わないとしておりますが、選手個人はキャンプを通じて体を作っておりますし、今最高のコンディションまで調整してきましたので、選手はトレーニングや強化試合などが組まれていくと思います。その際の一般の方々との接触や、メディアの皆さまとの接触・接点等々につきましては、クラブ判断で考えていくことになります。ただ時節柄、こうした公式試合まで中断している状況ですので、慎重に対応してほしいとふうにクラブにはお願いするつもりでございます。その点についてはメディアの皆さまにも主旨をご理解いただければと思います」

Q:この3週間でチェアマンが「改善してほしい」など、チェアマンの口からお聞かせください。
「専門的な立場ではないので願いのレベルになりますが、この『1~2週間がピークを高くすることを押さえたり、ピークを先送りする効果がある』という専門家のご意見のように、少しでも甚大な拡散、感染拡大にならないことを願っております。
それから我々運営側からすると、マスクやアルコール消毒が底を尽いていく不安の中で推移を見守っておりましたので、まず国民の皆さまに予防マスクの増産などで行き渡るように願っています。最終的には、18日のタイミングには、しっかりと試合が再開できること(を願っています)。野球等々も20日くらいから公式戦も始まるわけですが、野球やサッカーなど、国民の多くの皆さまに親しまれているスポーツが、安全に興行できる状況になることを願っています」

Q:今回の中止・延期は、トップチームの公式戦だけでしょうか?ユースやジュニアユースなどのアカデミー年代に関してはどのような判断になりますか?
「今のところ、理事会ではトップチームの公式戦に関してのみで、それ以外に関しては今後協議していくことになります。基本、3月中旬までは、同等の扱いで議論していくことになると思います」

Q:理事会にはJFAのメンバーもいますが、昨日・今日の段階でJFAとの相談などは事前にあったのでしょうか。

「昨晩21時半の政府における専門家コメント発表の段階から11時までの間に意思決定をしていますので、JFA側とは電話ですが『我々としては、こういう判断したいと思っている』ということはお伝えして、最終的には『Jリーグの判断に任せるよ』と、理解・ご協力をいただきながら理事会に臨んでいました。今日の理事会の場でも、技術委員の関塚さんをはじめJFAの関係者もいらっしゃいましたので、その場でも、十分な意見交換ができたと思います」

Q:また(今回の決定について)お話をしたという競技団体を教えてください。
「話をした競技団体については、連絡をした所としていない所があり、本当にリスペクトを欠いてしまったような・・・、そこにもこちらにも連絡をしたかったという思いがあります。ですので全部をお伝えできませんが、バスケットや野球の一部関係者であったり、相撲などには、ケースによっては事務レベルの場合もありますし、必ずしもトップとお話をできていませんが、その他いくつかお話をさせていただいております」

Q:内容としては「Jリーグはこうなりそうだから」というお話だったのでしょうか?
「11時のタイミンッグで会議を終えて一部の方々へ連絡をしましたので、『こういう意思決定をしました。これからリリースを出します』というタイミングでのご案内でした。関係する競技団体の皆さまには、本当に申し訳なく思っておりますが、必要があればこの後、また連絡をしていきたいと思います」

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ