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【ニュース】第2回新型コロナウイルス対策連絡会議を開催。18日の再開について「このタイミングで行うことに関しては延長することが望ましいというご助言をいただきました(村井チェアマン)」

3月9日、都内にて第2回「新型コロナウイルス対策連絡会議」が行われ、その後記者会見が行われ、3人の感染症専門家とNPB(日本プロ野球組織)斉藤惇コミッショナー、村井満Jリーグ チェアマンが出席した。

会見では12日の最終答申を前に、専門家から「このタイミングで行うことに関しては延長することが望ましい」という中間答申を受けたことを発表。
Jリーグ本日午後6時から全クラブと情報を共有する会議を開き、今後の開催について判断することとなる。

今回は会見での村井チェアマン、感染症専門家のコメント(抜粋)をお届けしています。


○村井満Jリーグチェアマン
「本日、第2回NPBとJリーグによります新型コロナウイルス連絡会議を行いました。引き続き3名の専門家の先生にご助言をいただきました。本日はNPBとJリーグだけではなくて、JOC、スポーツ庁、Bリーグ等が加盟しますトップリーグ連携機構をはじめ、高野連、ラグビー、エンターテイメントとスポーツの共同団体であるエクサ等々のご陪席の元、行いました。

18日に再開控えますJリーグ、そして20日に控えるプロ野球の開幕を、このタイミングで行うことに関しては延長することが望ましいというご助言をいただきました。
12日が最終的な答申となりますが、短い期間の中で今回中間答申等という形でいただきました。最終的にはそれぞれが開幕に向けての意思決定を個別におこなってまいりますが、今回のご意見を尊重しながら意思決定をしてまいります」

○賀来満夫 座長(東北医科薬科大学医学部感染症学教室特任教授、東北大学名誉教授)
「現段階で、新型コロナウイルス感染者の方が増加している状況です。そういった状況中で、Jリーグは3月18日の再開、プロ野球の3月20日開催について、どういうふうな見解で行っていけばよいのかということについて、私共3人の専門家で協議しお話をさせていただきました。

先ほど申し上げましたが、現段階で感染患者が抑制できる見通しが立っていない状況です。これは専門家会議が先月24日に開かれ、また政府の基本方針が25日に出されました。学校の休校、さらに中国・韓国からの帰国者の様々な制限など、様々な対策が取られています。現段階でこれを評価することは非常に難しいと思います。

加藤厚生労働大臣は3月15日が一つの目安としていますが、我々の専門家の中でも3月15日あるいは3月末での評価を待たなければいけないと思っています。その中でプロ野球機構とJリーグ、他のスポーツ全般もそうですが、まずは選手・チーム・スタッフ・家族、現段階の状況の中でどう守っていけるのか、感染予防を徹底できるのかという点。それから観客の方々への感染予防を、なかなかゼロにすることは難しいですが、確実にできるだけリスクを下げていくような対応を取っていただきたい。あと1週間に迫る開催準備期間ですと、チームや家族も含めて選手たちへの健康管理体制の構築、ならびに観客が入られるスタジアムの環境整備、あるいは入場してこられる際のチェック体制について、まだ準備をする必要があるのではないか?(と思っています)。
例えば観客が入ってこられる際に37.5°C以上の方の入場を制限させていただく等の細やかな対策が必要になってきます。

そういった観点から、現段階で18日や20日に試合を開催することは、やはり危機管理の面から見ても、『もう少ししっかりと準備を行った上で開催をしていただいた方がよいのではないか』『開催の延期が望ましい』と意見として申し上げました。

専門家会議の答申としては3月12日に提言をまとめさせていただきますが、その中にもありますが、現段階での開催は少し延期していただいて、より準備をしっかりしていただきたいという事を申し上げたいと思います」

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