Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

「今後はこのコミットメントラインのお金の極度額を使いながらクラブとの融資に対応するということで100億円の極度額ということになっています(Jリーグ・鈴木本部長)」~2020年度第6回の理事会後の記者会見より(4)~

6月23日、Jリーグの2020年度第6回の理事会が行われ、理事会後WEB上で記者会見が行われた。

今回も会見の様子をお届けしています。

(3)はこちら

Q:改正済みのJリーグ規約を読んでいたのですが、ユニフォーム要項の広告表示のところに、ショーツの後面左右いずれか1箇所に広告を貼ることができるという改正がなされていますが、正式に決まったことであれば詳しく教えていただけますでしょうか。

ユニフォーム要項(PDF)
②ショーツ
イ.場所:全面左側の任意の場所に1カ所
サイズ:80㎠以下
ロ.場所:後面左右いずれか1か所(中央線をまたいではならないものとする)
サイズ:80㎠以下

※パートナー事業部 山下部長が回答
「本件ですが、ユニフォームのパンツの裏面の左右どちらかに80平方センチメートル以内で広告が出せるというのを、今シーズンからの適用ということで理事会で決議されました」

Q:背景としては申し出があったのか、新たに推進しようという意図なのか教えてください。
「背景としましては、例年Jリーグとしてはリーグおよびクラブの収入を上げていくために、色々なマーケティングのルールを見直しています。その一環として、今まで鎖骨なども開放をしていましたが、活用したクラブも増えてきておりますので、その一環でルールを一つ広げたという形になります」

Q:リーグ戦安定開催融資規程に関する特則が今日理事会で決定したと思いますが、融資の受付自体はいつからになりますでしょうか。また、運用方針に関する主なポイントの項目①ついて、具体的にご説明いただけますでしょうか。

運用方針に関する主なポイント
①分割での融資も可能とし、融資金額は1,000万円単位とする。従来の融資制度の原資10億円ではなく、まずは金融機関のJリーグへの貸出極度額の100億円を活用する。

リーグ戦安定開催融資規程に関する特則(PDF)


※鈴木本部長が回答
「本日、理事会で決議・承認いただきました。6月末までに申し込んでいただくと、7月末に実行が可能になるということで、本日付けから融資の申し込みが可能になります。基本的に1か月ごとに融資の実行を行っていきますので、6月に関しては6月末、次は7月末、8月末までにもし申請があれば受け付けるということになります。

それから、2つ目の質問(運用方針に関するポイント)についてですが、元々融資の規定に関しては積み立てであった10億円を体力として融資しますというのが今まででございました。
6月5日に臨時理事会があって、その後に皆様にもご報告させていただいておりますが、今回、金融機関とのコミットメントラインの契約がございまして、その極度額が100億円となっております。そのため、今まで体力として10億円がリーグ内の積み立てとしてありましたが、今後はこのコミットメントラインのお金の極度額を使いながらクラブとの融資に対応するということで100億円の極度額ということになっています。

ちなみに、今回決議いただいた内容で、あと2点私の方で付け加えさせていただきます。
期間について、今までは1年間で終わりでしたが、今回は金融機関との契約に基づいて2年間融資の実行が可能となりました。2年間融資の実行を行い、返済は2025年の1月まで3年間ということになります。
それからもう1点、規定の改定においては、返済ができなかった場合、過去においてはライセンスを交付しない、取り消すという措置を記載していましたが、今回はコロナウイルスの影響ということもありますので、ライセンスの不交付や取り消しに限定せず、その対応についてはコロナウイルスの影響を見ながら、あるいは返済できなかった状況を見ながら、理事会にて決定すると制度を改めています」

(5)へ続く

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ