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【ニュース】広島vs鳥栖戦の開催中止を受けて、Jリーグ、広島、鳥栖が合同会見を実施。「先日の名古屋戦に続いて当日の試合中止をお伝えせざるを得ないことについて、本当に心苦しく申し訳なく思っています(村井チェアマン)」

8月12日(水)開催のYBCルヴァンカップグループステージ第3節 サンフレッチェ広島vs サガン鳥栖(19:00 キックオフ/エディオンスタジアム広島)は、サガン鳥栖にて新型コロナウイルス感染症の検査で、新たに複数名に対し「陽性」または「陽性の可能性が高い」との診断及び検査結果が出たことを受け、感染拡大防止のため試合中止を決定しました。
それを受けて、Jリーグ、広島、鳥栖が合同でWEB記者会見を行った。会見にはJリーグ村井満チェマンとサンフレッチェ広島・仙田信吾社長、サガン鳥栖・竹原稔が出席し、事実関係の説明と中止の経緯について説明を行った。


○村井満チェアマン
「本日、広島vs鳥栖戦の中止を先ほど決定しました。内容についてはリリースの通りですが、急な判断でもあり、また直接スタジアムにも多くのファン・サポーターの皆さんが訪ねていらっしゃる状況かと思いましたので、会見を開かせていただきました。

サガン鳥栖の金監督の、本日新たに2名(選手とチームスタッフ)の陽性判定ができました。現時点では、最大で7名に陽性の疑いがあるという状況で、今検査の結果を待っている状況です。可能性としては9名の陽性の可能性がある状況でもあり、本日YBCルヴァンカップの試合実現は非常に難しいという判断をさせていただきました。

本日13時から、専門家の先生を交え、また両クラブの代表と、この後藤村から説明がある情報を共有した上で中止の判断をさせていただきました。
まず今回感染をされた選手・チーム関係者の方にお見舞いを申し上げます。そしてサンフレッチェ広島のファン・サポーターの皆様には、先日の名古屋戦に続いて当日の試合中止をお伝えせざるを得ないことについて、楽しみにしていただいた試合がこうした形で急にキャンセルになったことについて、本当に心苦しく申し訳なく思っています。
両チームとも感染防止に全力を尽くしてきたわけですが、今回こうした形になり皆さまにお伝えすることにを本当に心苦しく思っています」


○藤村昇司特命担当部長
「今回、サガン鳥栖の金監督が月曜日にPCR検査で陽性という結果になりました。この陽性判定について保健所から(金監督の)濃厚接触者はチームスタッフ3名と判断していただき、この3名についてPCR検査を行ったところ3名とも陰性の判定でした。

また金監督が陽性になったことに伴って、サガン鳥栖さんの方で自主的なPCR検査を手配されて検査を行いました。今日のお昼時点で、89検体のうち80人は陰性と確認されましたが、9名陽性の疑いの方がいるので、再検査が必要ですとなっています。
それと平行して、監督の陽性判定と同時期に(※火曜日時点)クラブの中に発熱した方が3名(選手1名、スタッフ2名)いらっしゃいました。PCR検査と並行して早く結果を知りたいということで抗原検査を行いました。そのうち選手1名とスタッフ1名の陽性が判明しました。現在3名の陽性の方がいらして、(現在結果待ちの)9名の陽性の疑いのある方の中に(陽性判定となった)2名も含まれておりますので、さらに7人の方が陽性になる可能性があるのが現状です。

もう一つ気になることは、金監督は土曜日の鹿島戦で試合の指揮を取っておられます。
金監督と鹿島アントラーズと担当した審判との関係ですが、保健所の方でご判断いただいたところ、保健所から濃厚接触に当たらないという判断をいただいています。

それから、今日新たに判明した陽性の方についてですが、発症の可能性は2日前からですので(発症した火曜日から)遡ると日曜日からなので、土曜日の試合にはかかわらないということで、鹿島のルヴァンカップについては、安全に実施されるものとJリーグとしては判断させていただきました」

なお、鳥栖の自主的PCR検査の結果については、検査結果がわかり次第クラブから発表されることとなっている。

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