Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

【解説】ガイドラインの主な変更点を解説。①入場数制限の段階的緩和(3段階)。②Jクラブ以外との練習試合や練習生の受け入れ可。③アルコール販売は別途協議

9月24日、Jリーグの臨時実行委員会がWEB上で行われ、その後メディアブリーフィングが行われた。

今回の会見では、実行委員会で議論され承認されたガイドラインの変更点について、新型コロナウイルス対策本部の藤村昇司特命担当部長が説明を行なった。

会見での説明内容を見ながら、変更点について見ていきたい。

主なガイドラインの変更点は以下の通り。

①入場数制限の段階的緩和(3段階)
②Jクラブ以外との練習試合の解禁、練習生の受け入れ可
③アルコール販売は別途協議

○藤村昇司氏

「ご案内の通り、9月11日に内閣官房からイベント開催時の制限が緩和されるというお話をいただいて、それに伴って他のプロスポーツの方と一緒に対応していくことが主な内容となります。ただ、やはり内閣官房の方とも直接お話しましたが、入場者数の制限の緩和はしますが、人数者数のが増えても感染を広げないだけの感染予防対策もしっかりしてくれということでしたので、その部分をクラブと綿密に共有させていただきました。

最初に1つ、入場数制限緩和とは別の話題をさせていただきます。

選手やスタッフでコロナの検査で1度陽性と判定された人が、国の定める基準を満たして10日間~2週間経って退院します。これが国が認めている職場復帰していい基準なんですが、念のためにPCR検査をすると陽性が出てしまう事がよくあります。専門家の方に伺うと、これはウイルスのRNAのかけらを拾ってしまって、感染性がほとんど無いものです。コロナにかかって発症してだいたい10日経過したら、感染性がほとんど失われていると言っていただいて感染事例も出ていません。それでもPCR検査の感度がいいので、ウイルスのかけらを拾ってしまうケースがあります。
国でも一定期間経過したら復帰していいと言っていただいていますので、選手を早く試合に戻してあげる意味では、公式検査を退院直後は1回くらい免除して少し落ち着いてから検査を当てると。退院基準を満たした選手は現場に戻していいということについて、クラブへの説明やアンケートを通じて退院基準について、この数週間話し合いをやってきました。

アンケートの結果、陽性から戻ってきた選手に対しては特例を設けた方がいいというクラブと、これまでの方針通り公式検査で陰性が確認できた選手でリーグ戦をやっていく方がいいというクラブがちょうど半々くらいでしたが、わずかな差でしたけど慎重にやった方がいいクラブが多くなりました。陽性判定からの復帰基準について、緩和するかもしれないということをガイドラインには載せていましたが、当面は現行ルールを変えずに、公式検査で陰性を確認した選手で公式戦を続けていくことを今日確認させていただきました。

~プロトコルの改定の説明~

(残り 2466文字/全文: 3602文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ