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【ニュース】Jリーグ・NPB合同の第17回新型コロナウイルス対策連絡会議を開催。「周りに非常に迷惑をかける行為については、厳重に対応していきたい(村井チェアマン)」「観客を増やしていくためには、観客の皆さん自身の行動が決めていくことになる(賀来座長)」

10月5日(月)、JリーグとNPB合同の「第17回 新型コロナウイルス対策連絡会議」が行われ、会議後にWEB上で記者会見が行われた。

会見には感染症専門家の賀来満夫 座長(東北医科薬科大学医学部感染症学教室特任教授、東北大学名誉教授)、三鴨廣繁 氏(愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授)とNPB(日本プロ野球組織)斉藤惇コミッショナー、村井満Jリーグ チェアマンが出席した。(※舘田一博 氏/東邦大学医学部微生物・感染症学講座教授は所用で欠席)

また今回からは、オブザーバーとしてマスギャザリングの専門家2名と疫学の専門家1名が加わっている。

今回は会見での専門家のコメント(抜粋)をお届けしています。

○NPB・斉藤惇コミッショナー
「この連絡会議も17回目となりました。本日は、専門家の先生、地域アドバイザー2人の方に出席いただき。現在の感染状況についてお話いただきました。
後ほど賀来先生からご案内もありますが、賀来先生のお力添えでオブザーバーとして統計的なマスギャザリング(たくさんの人が集まる大人数の集会などの事)の研究をされている先生方2人と、疫学の専門家1名、合計3人の先生方にもご参加いただきました。今後のことも考えて、参考にさせていただこうと思っています。

野球の方はご存じの通り、残念ながら選手や関係者で感染者が複数チームで発生してしまいました。ただ、リーグ戦の中断という事態には陥らなかったことは不幸中の幸いでした。経済と人間の生活とウイルス予防のバランスを考えながらというのは、新内閣の方針としてはっきりとは言っていませんが、流れは経済活動の活性化があるように思えます。GoToシリーズが促進されていますし、それはそれで受け入れていく方がいいだろうと。どうしてもウイルスは人が動いたり接触したりすると感染者が増えていきます。国際的にもいろいろな人に感染して、ますますこのウイルスの力を感じざるを得ないです。感染を抑えながら現実の興業・スポーツをやっていくのか、気を引き締めながら、我々は残り30試合を切った中で、(シーズン終了の)11月末に向かって、真剣に取り組んでいきたいと思っています。

※画像が前回(9/21)のもの

○村井満Jリーグチェアマン
「NPBとの連絡会議も、3月の上旬17回に渡り議論を重ねてまいりました。新型コロナウイルスの内容を学びながら、チーム、クラブ、球団、そして選手をしっかりと守っていく側面と、試合を重ねることでスポーツ文化を守る側面からアプローチしてきました。
今回、政府の大規模イベントの入場数緩和に伴って、これからは先ほど斉藤コミッショナーの話にもありましたが、マスギャザリングとか疫学統計、こういった側面からの知見を高めていきながら、より多くの方々とスポーツを楽しんでいく環境作りに向かっていきたいと思っています。今日は新たなオブザーバーを迎えて、新たな知見を獲得できたのかなと思います」

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