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「同じスタジアムの中でも、Co2濃度が高いトイレと低いトイレがありました。濃度が高かったのは、国立競技場の中でも同じコンコースの中にある小さくて観客が行きやすいトイレでした。(産総研・保高氏)」~スタジアムやクラブハウスでの感染予防のための調査内容と計測結果(第一報)より(2)~

1月12日、実行委員会が行われ、産総研による昨年10月から今年の1月4日のルヴァンカップ決勝まで行われた、Jリーグのスタジアム・クラブハウスなどにおける感染予防のための調査内容と計測結果について(第一報)、調査を行った国立研究開発法人 産業技術総合研究所(産総研)の保高徹生氏から報告が行われた。

産総研による報告内容の詳細(第一報)

(1)はこちら

※コメント内では敬称略しています。

○保高徹生氏(国立研究開発法人 産業技術総合研究所)

◎スタジアム内で密になりやすいトイレの測定結果

2つ目がトイレです。スタジアムの中で観客の方が行かれる場所の中で密になる場所がトイレです。

こちらが国立競技場のトイレの結果です。縦軸がCo2濃度で横軸が時間となっています。


測定した7つのトイレのうち、一部のトイレではCo2濃度がググっと上がる結果となりました。試合前に上がって、飲水タイムで少し上がって、またハーフタイムに上がって、飲水タイムで少し上がって、また試合終了後に上がる結果となっています。5つのスタジアムで測定した結果、420ppmという低い数値から国立競技場の2500ppmという一番高い数値までと、大きな幅がありました。

同じスタジアムの中でも、Co2濃度が高いトイレと低いトイレがありました。濃度が高かったのは、国立競技場の中でも同じコンコースの中にある小さくて観客が行きやすいトイレでした。一方で下の階層にある大きなトイレでは、Co2濃度が上がりにくかった傾向がありました。現場で我々が見させていただいた中でも、下の階層にあるトイレは人が少なくて、ハーフタイムでも空いていました。そういった利用状況や部屋のサイズによってCo2濃度に差が生じていると考えられます。

またこのデータを使って空気の換気回数を測定してみると、だいたい4回~8回ということで、換気の効率については比較的(感染予防では)通常通りという事で、換気は十分にできているという状況でした。またトイレの利用時間を実測させていただいたところ、最短で1分くらい最長で7分くらいなので、トイレのCo2濃度は多少高いですが一人がいる時間は極めて短いということがわかってきました。

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