Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

「定期的にPCR検査を受けていない方、例えばJリーグ以外のもう少し下のカテゴリーや部活動の場合では、もう少しリスクがあり注意が必要になるんじゃないかと思います(産総研・保高氏)」~産総研による感染予防のための調査報告・第二報(2)~

1月25日、Jリーグの第1回臨時実行委員会後の記者会見にて、昨年11月から国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)による、JリーグやJクラブを対象として行われた感染予防のための調査の調査報告(第2弾)がなされた。第1弾ではスタジアム内のCO2濃度と混雑具合の計測結果についての報告がされたが、第2弾では選手控室・スタッフ居室など、クラブハウスや様々な生活シーン、競技運営シーンでの感染対策のポイントとるところが報告された。

Jリーグのスタジアムやクラブハウスなどで新型コロナウイルス感染予防のための調査(第二報)

前回に続き、産総研の保高徹生氏による調査報告(第二報)の詳細をお届けします。

(1)はこちら


○保高徹生氏(国立研究開発法人産業技術総合研究所) ※コメント内の敬称は省略しています。

最後に、等々力陸上競技場のボランティア・警備控室等、屋内外のグッズ売り場についての状況をお見せしたいと思います。

左がボランティアの方々、ボールパーソン、マスコット控室、大きめの警備員の控室のデータとなります。
ボランティアの控室とボールパーソンの控室が少し1000ppmを超える時間帯がありました。時間としては数十分という事でかなり時間が短いですが、一時的に密の状態があったと。ただしこれも滞在時間が短いことを考えても、そのあたりを踏まえてリスク評価をしないといけないかなと思います。

また屋内のグッズ売り場では札幌ドームや等々力陸上競技場でも上がる傾向があります。こういった所に関しては、観客の方(グッズを買う方に)ついては10分程度で出ていくので問題ないですが、販売員の方は、800ppmくらいですが、さらにリスクを考えた場合には空気清浄機を入れるなどの対策が考えられるかもしれません。あと、屋外の売店に関しては、それほど高い濃度は確認されませんでした。

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