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【ニュース】第28回新型コロナウイルス対策連絡会議を開催。G大阪の事例の教訓や反省点について「ガイドラインを守れなかった部分で、感染が広がるリスクがあった(賀来)」。入国の規制緩和については「政府サイドからは厳格な感染防止に向けた対応を強く求められました。入国日や誰がどのような形で入るか確定していない(村井)」

3月22日(月)、JリーグとNPB合同の「第28回 新型コロナウイルス対策連絡会議」が行われ、会議後にWEB上で記者会見が行われた。

会見には感染症専門家の賀来満夫 座長(東北医科薬科大学医学部感染症学教室特任教授、東北大学名誉教授)、三鴨廣繁 氏(愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授)、舘田一博 氏(東邦大学医学部微生物・感染症学講座教授)とNPB(日本プロ野球組織)斉藤惇コミッショナー、村井満Jリーグ チェアマンが出席した。

今回の会議では、G大阪の事例の共有と反省点が共有された他、様々な議論がなされた。

会見での出席者の主なコメント(抜粋)をお届けしています。


○村井満Jリーグ チェアマン
「本日から全国緊急事態宣言が解除されることとなりますが、現状の感染状況を(座長の)賀来先生を中心に共有いただきました。下げ止まりの傾向もあり、また地域によっては増加に転じる可能性もある中で、しっかりと緊張感を持って対応していこうと申し合わされたと認識しています。
またプロ野球は、いよいよ今週末から開幕するということで、万全の準備をされていると聞いています。Jリーグの方では、先般のG大阪の事例の共有と反省点をさせていただきました。ロッカールームもしくはバス移動、こうした基本の徹底が重要な事とご指摘いただきました。
引き続き、十分な準備と対応をしながら進んでいきたいと思います」


○斉藤惇NPBコミッショナー
「今週末26日から開幕を迎えることとなります。昨年の今頃に比べると、いろいろな経験もあり、そしてそれ向けた対応もそれなりにやってきておりますので、なんとか条件付きではありますが、スムーズに開催していきたいと思います。

この連絡会議も今日で28回目を迎えます。この間、あまり表には出ていませんがスポーツ庁や文化庁や文科省、官邸など、関係者といろいろな会議をお願いになりますがやってまいりました。我々はいろいろなケースがある中で対策して選手たちを守るか、あるいは地元の方々とどう調和するか、いろいろなことをやってきました。このコロナは、世界的に見てもゼロというのは無いわけです。人類が遭遇している一つの大きな課題なので、どれだけアンダーザコントロール―人間の意思である程度持って行けるか―が課題です。そういう意味で、極端なゼロをベースとするような意見ではなくて、どのくらいの対策を打てば、我々はリスクを我々の手の下に置くことができるかということを見出そうという一年間だったと思います。パーフェクトではないですし変異株もありますので、あまり勝手なことは言えませんが、これだけのマスのテストとなるイベントを、データを元に対策をしている国は無いです。我々としては相当の対策をやって相応のことをやって来たと思っています。もちろん街のリスクは増えているわけで、イージーに受容するつもりはありませんけど、精神的にも文化的にも重要なスポーツであるプロ野球やサッカーをなんとか皆さんの手元に届けたい一心です」

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