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【ニュース】新規外国籍選手の追加的防疫措置『Jリーグバブル』を準備。「クラブ数が多いので、一括してJリーグの責任の下チャレンジしていくことになりました(村井チェアマン)」

3月22日、Jリーグの第4回臨時実行委員会が行われ、その後WEB上で記者会見が行われた。
今回は、1都3県に出されていた緊急事態宣言の解除に伴うガイドラインの変更の他、新規外国籍選手の追加的防疫措置『Jリーグバブル』の詳細について説明が行われた。


会見の冒頭、Jリーグ村井チェアマンは、Jリーグバブルの前提として「どの選手がどのタイミングで入国できるか具体的に現在決まっているわけではありません。Jリーグとしてこんな努力ができるというプランをまとめている段階です。個々の選手が入国できるかは政府の判断や査証の発行によるものです。Jリーグ内部での準備段階であるとお含みおきください」とした上で、Jリーグが一括管理する理由について「個々のクラブの努力に委ねる考え方もありますが、Jリーグとしてはクラブ数が多いので、一括してJリーグの責任の下チャレンジして行こうということになりました。Jリーグの責任は非常に大きいと思う」と説明した。

今回のJリーグバブルは、現在入国できていないJリーグのクラブに所属する43名の外国籍選手が対象。厳重な管理体制の元、14日のスケジュールを選手たちはこなしていくことになる。また外部との接触が一切できない厳しい管理体制で行うこととなる。
なお、徳島のポヤトス監督などのコーチングスタッフなどの7名については、トレーニングする必要がないため、クラブ管理下の元、別途完全隔離することとなる。

Jリーグバブルの詳細については、Jリーグの仲村氏が説明を行った。

○仲村健太郎氏(Jリーグコロナ対策室)
「今回、政府等関係省庁への働きかけで、入国が認められるような形で調整を行っています。ただし政府からは厳格な防疫体制を敷くことが求められていて、本日その体制とその内容について、午前中のNPBとの連絡会議と午後の実行委員会等でもクラブとも共有させていただきました。

対象選手は、Jリーグとして一括管理する形でバブルの体制を敷くことで、14日間の待機期間中の追加的防疫措置を厳格に行います。すでにご承知のことかと思いますが、施設としては福島県にあるJヴィレッジにてバブルを行いたいと考えています。こちらの体制を敷くにあたっては、所在地である福島県及び福島県双葉郡楢葉町・広野町から了解をいただいています。また管轄の保健所とも協議しまして体制でバブルを行っていくことをご了承いただいています。
具体的な追加的防疫措置の内容を説明させていただきます。

まず出国前ですが、通常の入国等で確実に遵守が求められていますが出国の72時間前に新型コロナウイルスの検査を実施し、陰性証明を得た上で出国します。また出国前14日間の健康モニタリングも必須としています。
それから入国時に検疫にて新型コロナウイルスの検査を実施していただきます。そこで陰性が確認されてから、クラブが手配する専用車にてJリーグバブルまで移動していただきます。Jリーグバブルの中では定期的にPCR検査を実施することになっていて、具体的には、3日目、4日目、7日目、14日目という感覚で実施します。

3日目の検査での陰性が確認されるまでは、バブル施設内の自室で待機していただきます。そして3日目にPCR検査で陰性が確認されたのち、4日目以降グラウンドを利用した個別のトレーニングが可能となります。このグラウンドは専用のピッチを確保している状況です。Jリーグバブルで丸々一棟貸切る形で外部との接触が一切ない形となっています。また宿泊施設とグラウンドまでは専用の導線を確保していまして、他の方との接触が一切ない形としています。追加で毎日抗原定性検査の簡易キットを実施することで、スクリーニング検査の精度を上げていきたいと思います。
またグラウンドでの練習では、ピッチを区分けして個人トレーングのみ可能となります。感染予防の観点から選手たちが合同でトレーニングはしない方針とします。
なお14日目の検査で陰性が確認されたのちチームに合流しますが、それ以降はクラブの管理に意向することとなります。なおこの14日間の健康観察は継続してモニタリングしていくことになります」

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