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【ニュース】Jリーグの第2回社員総会、第9回実行委員会を開催。定款の変更について「業務の役割分担がフレキシビリティを担保できるようなに限定的な変更となります(村井チェアマン)」

9月7日、Jリーグの第2回社員総会、ならびに第9回実行委員会が行われ、その後WEB上で記者会見が行われた。

会見の冒頭、今回の社員総会での議論・決議内容について村井チェアマンは次のように説明を行った。

〇村井チェアマン
「今日は第2回の社員総会という形で、実行委員会に先立って会議を行いました。
ご存じの通り、コロナ禍で経営環境が厳しさを増している中で、公益財団法人日本プロサッカーリーグと株式会社Jリーグ、この2つの組織がクラブをサポートする体制となっています。より経営効率が高く、そして資本効率が高く、人的生産性が高い状況でクラブをサポートするために、どのようなフォーメーションで我々Jリーグ側がクラブに対峙するのか、この一年間議論を重ねてきていました。

時に(公社)Jリーグができること、そして(株)Jリーグができること、この役割分担が両者間で機動的に連携して行われることが必要となります。ご存じの通り法人格が別になっている関係で、当然両者間での契約をしっかりと交わしそして独立法人としてのガバナンスー公益法人で言えば内閣府の公益認定を受けていますし、(株)Jリーグは株式会社としての立ち位置で経営していくわけですが―、この両者間が連携して上手く機動的に対応できるようなあり方を議論してまいりました。

そうした中で、実は(公社)Jリーグの定款の中に、よりフレキシビリティを担保できるような幅広い事業領域を確保することによって、現在(株)Jリーグがやっているようなことを―我々がライツの許諾をしながら(株)Jリーグに権利を与えていることもありますし、我々から業務委託をしているケースもありますが―必要に応じて業務委託を解消して、我々が業務を行うことも多々あるかと思います。両者間のフレキシビリティを担保するために、我々のフリーハンドを比較的担保できるような内容での定款の変更を行いました。

これはもともとJリーグが大事にしている経営観、社会のために開かれた存在であることや、サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を築いていくことなどの根源を変えるものではなくて、各論の業務の役割分担がフレキシビリティを担保できるようなに限定的な変更となります。

効力発生日は来年1月となりますので、新定款として開示するのは後日(HPについても同様)になりますので、その点お含めおきください。

また社員総会に続いて、実行委員会が行われました。ちょうど東京五輪やパラリンピックが終わり、Jリーグも後半戦そして終盤戦に入っていく中で節目としての一堂に会しての実行委員会となりました。
ご存じの通り昨日、NPB・Jリーグの連絡会議でもありました通り、デルタ株の脅威が収束を見ていません。少しピークを迎えた感もありますが、(政府による)12日の緊急事態宣言の延長も議論されている中で、新たな厳格なガイドラインを我々としては用意しながらしっかり向かっていこうというところも申し合わせました。

またルヴァンカップのベスト4が出揃う中で、残っているチームはしっかり戦って、盛り上げていきましょうと申しわせました。また本日行われる日本代表戦についても、初戦は大変残念な結果でしたが、ここから巻き返していくために我々として支援していこうと。そうした中での社員総会、実行委員会となりました」

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