Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

【ニュース】Jリーグの第1回実行委員会を開催。感染対策とコンプライアンス対策で各クラブと目線合わせ。「我々としては取りうる最善の準備をしてシーズンに臨もうという話をしています(村井チェアマン)」

1月11日午後、Jリーグの第1回合同実行委員会が行われ、その後WEB上で記者会見が行われた。
会見では冒頭に、シーズン開幕に向けた目線合わせが行われ、主に感染対策とコンプライアンス対策についての説明を行った。
※内容等は一部抜粋している部分もあります。


○村井満チェアマン
「本日は今年初のNPB・Jリーグの連絡会議を行いましたが、合同実行委員会というも今年度初めてでした。
今日は合同実行委員会という形を取りましたので、シーズン開幕に向けた目線合わせを行いました。
私の方からオミクロン株に関してのランプアップを、先生方がどのようなコメントをさせたのか大掴みで説明させていただきました。
これからキャンプが行われるわけですが、万全の感染対策を行っていこうという事と、今シーズンに関しては、お客様を100%お迎えする状況を我々としては整えようと、最終的には感染状況がどうなるか、もしくはと都道府県等の行政庁の判断に委ねますが、我々としては取りうる最善の準備をしてシーズンに臨もうという話をしています。

今回、連絡会議の時にも複数のメディアの皆様からご質問がありましたが、沖縄では現在大変な感染拡大がみられるわけですけれども、多くのクラブが沖縄でのキャンプを想定しています。そうした中で、いわゆる医療機関や保健所などが濃厚接触の特定定義ができない事態が想定されています。我々としては昨年来、いわゆる厚生労働省が示す濃厚接触の定義に加えて、我々は独自の判定が出ない場合は一段厳しいルールを課して濃厚接触疑いの定義をしています。

例えば、厚労省の判断では、1mで連続して15分のマスクなし会話となりますが、デルタ株あたりから感染力が増している状況を鑑みて、Jリーグの独自判断では2mと置いています。連続して15分ではなくて、24時間以内に合計で15分であれば濃厚接触とする、こうしたJリーグの運用を全クラブで徹底していく事と、場合によってはオンサイト検査で即時抗原定性検査での割り出しをしてきたわけですが、こうした体制をしっかりと整えてキャンプに臨んでいこうと申し合わせました。

それからもう一つ、年末にメディアの皆様にはお伝えしていますが、クラブ内で監督によるハラスメントの事案がありました。東京Vと鳥栖の案件でした。この2つの事例について改めて共有させていただきました。Jリーグとしては理由の如何を問わず暴力や暴言を一切認めないと、断固として排除していくことを改めて申し合わせした次第です。
事案の内容については会見やリリース等でお伝えしていますが、リーグとしてどのような姿勢で臨むのか、特に事実確認や公表のフェーズにおいて、クラブとの目線合わせを行いました。この内容については、コンプライアンス担当の萩原から説明をさせていただきます」


○萩原和之 Jリーグ直轄室統括本部コンプライアンス室長
「東京Vと鳥栖の件に関してはすでに発表されていますので詳細については割愛させていただきますが、その事案を検討する中で、少し整理しておかなければいけない事項がありました。実はまだまとめている最中ですが、表現のプロの仕事をされている皆様へお見せするのも恥ずかしいですが、今私共で考えている『第三者委員会のあり方』と『Jリーグが調査に直接介入する際の考え方』について―考えている途中ですので、言葉尻をとらえてほしくはないのですが―大筋は変わらないと思いますので皆様にこのように考えているとお伝えしようかなと考えています。

クラブによる第三者委員会が今回も話題になりましたが、これに関して私も鳥栖などの調査をしている最中に考えることもあり、今回携わっていただいた弁護士さんと一緒に同時並行的に考えておりました。

先生方へお話を伺うと、世の中では一般的に第三者委員会という独立性や専門性とか中立性や客観性については、疑義は発生することが極めて多いそうです。第三者委員会報告書格付け委員会というものがあって、ここに所属されている弁護士事務所さんの弁護士さんと年末から年始にかけて少し何か考えてみようかと頭を動かしていました。それについて若干お話させていただきます。

(残り 2252文字/全文: 3958文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ