Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

「このプロジェクトのビジョンは日本独自の育成システムを構築し、優秀な選手やスタッフが育つワールドクラスのアカデミーを設けることになります。(テリー ウェストリー氏)」~「Project DNA」2021シーズン総括に関するメディアブリーフィングより(1)~

1月7日、JリーグはJリーグの選手育成プロジェクト「Project DNA」の2021シーズン総括に関するメディアブリーフィングを実施した。

メディアブリーフィングではJリーグフットボール本部フットボール企画戦略部テクニカルダイレクターコンサルタントのテリー ウェストリー氏が登場し、「Project DNA」の内容について説明を行った。

今回から数回に分けて、テリー ウェストリー氏による説明を見ながら、Project DNAについてみていきたい。

Jリーグの育成改革をテリー氏に託した背景についての村井チェアマンの説明はこちら


○テリー ウェストリー氏

Q:(司会より)ヨーロッパのサッカー界の近況について
「非常にワクワクする時期だと思っています。特にプレミアリーグは移籍ウインドーが再開して、CLを目指すクラブであったり、ニューカッスルのような降格を免れようとするクラブが非常に活発に動いています」

Q:移籍市場で言えば、日本人選手の移籍も発表されていますが、現地ではいかがですか?
「非常に大きなニュースになっています。特にイギリスにおいてもセルティックが獲得した3人の選手について大きな話題として取り上げられています。横浜F・マリノスで指揮を執っていた監督(ポステコグルーし)がいることも大きな要素ですが。
また特に言わなくてはいけないのは冨安健洋選手で、彼がアーセナルで素晴らしい活躍をしています。彼の活躍がロールモデルになって後に続く若い日本人選手のロールモデルになると思いますし、道を切り開いてくれるんじゃないかと思います。冨安選手の活躍もあり、次にどの選手を狙うのかということに各クラブが興味を持っています」

~イントロダクション~
「新年の忙しい時期にお時間をいただきありがとうございます。また、この戦略を描くサポートしてくれたアダムにも感謝を申し上げたいです。今回のプレゼンテーションはプロジェクトDNAの始動からこれまで取り組んできたこと、そしてこれから目指すことについて話していきたいと思います。

どのビジネスでもそうですしフットボールも間違いなくそうですが、常に継続的に成長しているという側面があります。世界のフットボールは、商業的であり、選手・スタッフの育成においても、また移籍金においても常に継続的に進歩を遂げています。
我々Jリーグとして決めたことは、その成長についていくだけではなく、育成分野においては世界のリーダーになろうと決めました。

2019年に戻りますが、原さんと一緒にメディアブリーフィングをやったことを覚えています。ホワイトボードを使って皆さんに説明したことを覚えています。
そしてこの質問をホワイトボードに書きたいと思っていました。

次世代のワールドクラスの日本人選手や指導者・スタッフはどこから輩出されるのでしょうか?

そういった選手・指導者・スタッフは、キャリアのどこかのタイミングでJリーグのアカデミーを経由することとなります。

例えば普及活動を通じて、またはクラブのスペシャルクラスで、アカデミーの試合で、アカデミー指導を通じて、またはプロのなりたてのタイミングと言った形で必ずJクラブを通っていますが、そういった選手たちがワールドクラスになるための育成システムを提供しなくてはいけません。
今回のプレゼンテーションでは、どこから始まってどういった取り組みをして。どこを目指していくのか説明したいと思います。

2019年にプロジェクトDNAが誕生しますが、それは先ほど村井チェアマンがおっしゃったような強い思いとリーダーシップ、原さんのサッカー領域での専門性を持ってこのプロジェクトDNAはスタートしました。

このプロジェクトのビジョンは日本独自の育成システムを構築し、優秀な選手やスタッフが育つワールドクラスのアカデミーを設けることになります。

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