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【ニュース】Jリーグの第2回社員総会を開催。第六代チェアマンに野々村芳和氏が就任。「日本のサッカーに育ててもらった1人の人間として、ここから責任を持っていい仕事をしていきたい(野々村チェアマン)」

フォトセッションでグータッチする村井氏と野々村氏。

3月15日、Jリーグの2022年度第1回社員総会および臨時理事会を開催し、その後WEB上で記者会見が行われた。

社員総会でJリーグ理事に選任された野々村芳和氏が、その後に行われた臨時理事会において第六代チェアマン(理事長)に選任され就任した。(→リリース
また、第五代Jチェアマンの村井満氏は本日付で同職を退任し、公益社団法人日本プロサッカーリーグの名誉会員に選任された。

会見の冒頭村井満チェアマンが退任の挨拶を行い、その後野々村芳和 新チェアマンが就任の挨拶を行った。

○村井満チェアマン
「今日、2022年第1回の社員総会を開催して、新たなチェアマンを含めた15名の理事と3名の監事を選任させていただきました。
本日をもって8年に渡る任期を終えます。これまで様々な関係者メディアの皆様にお礼を申し上げます。至らない事ばかりで、次から次へといろいろな問題がバタバタしておりました。我々理事や関係者。職員だけでは成しえないことを皆様からご助言いただいたり、叱咤激励していただいたり、そういった中で、やりくりできたなと思っています。
今後、野々村さんがJリーグを率いていきますが、経験豊富で、実績も十分、覚悟も十分、若さもあります。また招集された理事の皆さんも新たな可能性をたくさん秘めておりますので、ぜひいろいろな話を聞いてあげればと思います。その中にたくさんのJリーグの夢が込められていますので、よろしくお願いします。

私はスタジアムに行ってサッカーを観戦する日々を楽しみにしています。今度のベトナム戦の代表戦のチケットが取れず苦労していますが、Jリーグも私がチケットが買えないくらい満員になってもらえたらと願っていますので、今後ともよろしくお願いします。
これまで大変お世話になりました。ありがとうございました」


○野々村芳和 新チェアマン
「僕自身、日本サッカー・Jリーグに育ててもらいました。日本のサッカーに育ててもらった1人の人間として、ここから責任を持っていい仕事をしていきたいと思いますので、皆さん引き続きよろしくお願いします。

僕自身サッカー(選手)出身という事もありますし、役員選考委員会からも『もう一度フットボールという所に機軸を置いて事業を進めていくべき』という答申を受けながら、今日ここに集まっていただいた新たなメンバーに仲間になってもらいました。
(理事の中に)サッカー出身者が多いのは、Jリーガだった人もかなりの数いますが、それだけ日本のサッカーがある一定期間の歴史を経て、次の日本のサッカーを引っ張っていけるだけの人材がそろってきたと僕自身思っていますし、彼らにすごく期待したいと思っています。
一方で、世の中やビジネス面でもいろいろな変化がある中で(IT企業出身の)小泉文明理事も含めて、世の中の変化に敏感なビジネスマンにもジョインしてもらって、サッカーの現場もかなり進歩も速いし環境が変わることも多いので、その変化についていけるように彼らに助言をいろいろといただきたいと思います。

もう一つ、社会連携という分野では、クラブはどれだけ強くなっても地域と一緒により密な濃い関係を作れるかという事が一番のポイントだと思っています。よって、そこに関してももう一度百年構想の基本中の基本である地域と共にということに強くコミットした方がいいと思って、そういった専門家の人と一緒に仕事をしてもらうことになります。

後ほどいろいろな方からコメントをいただきますが、サッカーで勝負している以上は世界に出ていくことは必須です。今回はフットボール面においてもビジネス面においても『グローバル』を実際に経験している方々にも一緒に力を借りたいということでこのメンバーになりました。

また『フットボールと社会連携』というのは特に強調したいところだったので、特任理事には内田篤人と中村健剛と夫馬賢治さんの3人にフットボールと社会連携という立ち位置からサポートしてもらおうということで、メンバー構成することができたと思います。
スタートなのでまだ景気良いことしか言えませんが、結果として何年か経った後にいいリーグになった、何かを残したいと今は強く思っています」

会見後、新体制の理事(WEBで参加した理事を除く)によるフォトセッションの様子。

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