Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

【ニュース】J2第8節の山形vs岡山戦が競技規則の適用ミスにより後日再試合に。「最終的には公平性の観点やJリーグの信頼をどう守るのかという観点から、両チームの現場の気持ちやサポーターの気持ちを考えると非常につらい気持ちがありますが、再試合を設定することに決まりました(野々村チェアマン)」

4月5日午後、Jリーグの臨時理事会が行われ、その後WEB上で記者会見が行われた。

この中で、山形vs岡山 競技規則適用ミスによる試合の取り扱いについて【明治安田J2 第8節】について発表され、当該試合が後日に再試合になることが発表された。

理事会での議論について、野々村芳和チェアマンは「どのように試合結果を決めるべきかということで、実行委員会と理事会で話をしてきました。当然いろいろな意見がありましたが、最終的には公平性の観点やJリーグの信頼をどう守るのかという観点から、両チームの現場の気持ちやサポーターの気持ちを考えると非常につらい気持ちがありますが、再試合を設定することに決まりました。
あと会議の中で僕の方から最後に確認したことは、改めてになりますが今までもこれからもレフェリーへのリスペクトは当然ながら同じということで、共にサッカーといういい作品を作っていく仲間なので、その気持ちを皆さんと共有して理事会を終えました」とコメント。当該チームである岡山と山形には後日事情を説明するという。

今回のような競技規則の適応ミスによる再試合の事例はJリーグでは初めての事例となるが、これまでに2018年の第98回天皇杯2回戦の名古屋グランパスvs奈良クラブ戦(PK戦のみやり直し)のほか、2005年ワールドカップアジア予選5位決定戦でのウズベキスタンvsバーレーン戦(後日90分の再試合)、2015U19女子ヨーロッパ選手権でのイングランドvsウエールズ戦(残り18秒から再試合)などがある。

なお、今回の場合は再試合に向けて整理が必要な事項があるため、実行委員会や今月末に行われる理事会で議論された後に決定される見通しとなっている。

再試合に向けて、整理が必要な事項は次の通り。
・再試合を前半11分時点から実施するか、最初から実施するか
・メンバーを4/3開催時と同様とするか、制限をもうけないか
・4/3開催試合の個人の公式記録の扱い(例:岡山の木村選手の得点の扱いなど)
・本件における費用補填の範囲
・再試合の開催日(両クラブに支障が少ない日を検討)

また「今回のような事象への取り決めが現状JFAやJリーグの規約の中に取り決めがないので、同じような事象が発生した場合のしていく必要がある(Jリーグ黒田氏)」という改善点についても今後議論される見通となっている。

【ニュース】競技規則の適応ミスにより、天皇杯名古屋vs奈良戦はPK方式のやり直しへ。

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