KAGOSHIMA SOCCER MAGAZINE“カゴサカ☆”

田上応援リーダーが振り返る今季!そしてYou Tube登録者数1万人届かなければ「クビ」の真相は。

J3優勝、J2昇格」を目指した鹿児島ユナイテッドFCの今シーズンの戦績は、117分け10敗。15チーム中7位だった。初代主将を務め、2019年に現役引退後は応援リーダーとしてYou Tubeなどに活躍の場を移した田上裕氏と今季を振り返る。

 

―先制点を取られるとなかなか勝てない試合が続いた気がします

「シーズンを通して、ゲームの入り方が鍵になった1年だなと感じました。個人的な見解ですが、集中して試合に臨まない選手はいません。攻撃中にボールを奪われたとき、どう守備に戻すのか、誰が守備に戻るのかが曖昧に見えました。『どうするんだ』となっているうちに失点していたのが多く、決まり事を統一してできていなかったのかな」

 

―監督交代が2度ありました。その影響はどう考えますか?

「大打撃ですよ。監督は、家族に例えて言うとお父さん。決まりごとも変わるし、環境も変わる。選手からしたら本当に難しいシーズンだったんじゃないかな、と思います」

 

―監督はお父さん!分かりやすい例えですね。

「選手時代から、よく話を置き換えて話していたんですけど、たまに『意味分かんない』って言われていましたよ(笑)」

 

―選手やサポーターさんは家族に例えるとどの立ち位置ですか?

「選手同士は兄弟です。お父さんが怖ければ、一致団結するし、優しければ、伸び伸び好きなことをやる。ファン、サポーターの皆さんはお母さんです。来季に向けて選手が入れ替わるなかで、間違いなくクラブの財産となったと思うのはファン、サポーターのみなさん。結果が出なくて苦しいときも、『怒られたほうが楽なのに』と思うくらい、温かく背中を押してくれる存在です」

 

「中原秀人選手がシーズン終了報告のあいさつのときに、『J31位のサポーターの皆さんに僕たち選手、現場が追いつけるように』と言っていた言葉が全てですね。誰のために頑張るか。そのベクトルが鹿児島ははっきりしていることが、クラブとしての強みだなと思います」

 

―入れ替わりのあるプロの世界で『想い』を継承するのは難しいですよね。

「そのために、僕はYou Tubeをやっています。クラブの『色』を新加入選手に伝えるためでもありますね。『鹿児島っていいチームだよね』『鹿児島に来たい』と思ってもらえるチームにすることが僕の最終目標なので。動画として、残していきたいんです」

 

―でも今年中にYou Tube登録者数1万人達成しなければ、応援リーダーを辞任されるんだとか

「冗談だと思われているかもしれませんが、僕は本気です。選手たちが現場で覚悟持って、体張ってやっているなかで、自分も覚悟持ってやりたいという思いで。『俺も一緒に戦っているよ』というメッセージでもありますね。あとは、ばかみたいな夢でも本気で目標に向かって夢を追いかける姿って、子どもたちにも良い影響を与えられるんじゃないかな、と思って。もしも(1万人達成しなければ)のときは、社長判断だと思いますが…。それぐらいの覚悟を持っていることには間違いないです。全ては『鹿児島の財産となるものを残していきたい』。ただ、それだけです」

 

12月16日朝の時点で、登録者数は9670人。あと330人!!

田上応援リーダーの「クビ」を回避することが、鹿児島の未来に繋がるかも…

You Tubeはこちら

↓↓

https://www.youtube.com/channel/UCu-OJwTScMutClVRNEcpbOw/featured

 

(聞き手・文 平田美優)

 

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