KAGOSHIMA SOCCER MAGAZINE“カゴサカ☆”

女子サッカークラブ「日置シーガルズFC」にインタビュー

JFA全日本U-15女子フットサル選手権大会に出場!
女子サッカークラブ「日置シーガルズFC」にインタビュー

 

2011年、FIFA女子ワールドカップ優勝で女子サッカーの注目が高まり、

昨年は日本初の女子サッカーリーグが誕生しました。

女子サッカーへの人気や期待が加速する中、鹿児島では女子サッカークラブチーム「日置シーガルズFC」が

サッカーとフットサルで全国大会出場権を獲得し、躍進しています。

1/9(日)~10(月)は三重県伊勢市でJFA全日本U-15女子フットサル選手権大会が開催されます。

出場を控える監督と中学3年の選手6人に意気込みを聞きました。

 

―クラブチームについて教えてください。
時吉祐一郎監督「2001年に日置地区の女子を集めたU-12のチームが始まりです。07年にU-15、16年にU-18を立ち上げ、今はU-15とU-18の2つのカテゴリを持つチームになります。現在、29人の選手(中学生26人、高校生3人)が登録しています。
U-15結成の5年後から、九州大会にほぼ毎年出場しています。フットサルでは九州選手権大会で2回優勝。今回の全国大会は2回目の出場になります」

 

―県内全域から選手が集まっていますね。
時吉監督「市来中学校(いちき串木野市)で週1回の練習が基本ですが、鹿屋市、枕崎市、指宿市、霧島市、薩摩川内市、長島町…と、片道2時間ほどかけて通う選手もいます。九州大会、全国大会出場の実績で集まるのだと思います。気が合う仲間がいたり、友だちに会うのを楽しみにしていたりする選手もいるでしょうね」

岩元悠里菜選手(入来中3年)「選手は個性が強い人ばかりですが(笑)、仲が良く、楽しい雰囲気のチームです」

 

―昨年12月はJFA全日本女子サッカー選手権大会に出場しました。
時吉監督「32チームが出場する中、2回戦で敗退し、ベスト16という結果でした。プレーの技術はまだまだ上手いほうではないです。それでも走りや体を張るプレーなど、粘り強く諦めない姿勢が強みとなっています」

西山歩海選手(谷山中3年)「全国大会で勝ち上がるチームは、パスのつなぎが格上だと感じましたが、声を出す自分たちらしいプレーで逆転もできましたし、悔いなくいい思い出になりました」
永山純香選手(田崎中3年)「最高学年で迎える全国の舞台だったので、後輩や親、応援してくれる人たちの気持ちを背負うプレッシャーがありました。対戦相手が強くて苦しい試合展開でしたが、そんな中で明るい気持ちを保ち、点を決めることができたので恩返しができたのかなと感じています」

 

―JFA全日本女子フットサル選手権大会への意気込みは。
森田こころ選手(山川中3年)「コーチにキックインのくずし方など多くの戦術を教わりました。3年生として出場する最後の試合なので、悔いが残らないプレーで点を決めたいです」

中間彩華選手(東市来中3年)「走り負けないことが目標です。小柄で競り勝てない部分を瞬発力で補って勝負します」

久保由彩子選手(東郷学園義務教育学校3年)「サッカーの全国大会では、対戦相手が強かったけれど、前から行く守備など、チームの強みを出すことができました。攻撃のポジションとしての役割を果たし、点をとって結果を残します」

 

―昨年はクラウドファンディングでも多くの人たちから応援がありました。
時吉監督「本当にたくさんの方たちに支援いただき、応援してもらっていることを実感しました。クラウドファンディングとは別でサポートしてくださる方や、他県のクラブチームのオーナーからも『一緒に盛り上げていこう』と支援いただき心強いです。これからも全国大会優勝を目標にまい進します。

そして女子サッカーはまだメジャーではありません。私たちのチームに限らず、サッカーに励んでいる女子を見かけたら応援してあげてほしいと願っています」

 

(聞き手・文 鶴ヶ岡ますみ)

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