【サッカーパック人気2位】 クラブ名を変えようとするオーナーは敵か味方か Jリーグがビジネス至上主…

「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

【無料記事】【レビュー】 Jユースカップ予選リーグ 柏レイソルU-18 vs ザスパクサツ群馬U-18 「柏、16番目の予選突破」 (2014/10/28)

10月25日 Jユースカップ 予選リーグ Aグループ

柏U-18 4-1 群馬U-18

得点:36分 浮田健誠(柏)、49分 中村大樹(群馬)、65分 浮田健誠(柏)、90+2分 熊川翔(柏)、90+3分 下澤悠太(柏)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

柏U-18

GK21滝本晴彦、DF2熊川翔、3鈴木哲平、4中山雄太(C)、7麦倉捺木、MF13安西海斗、25下澤悠太、40デン・ヘイジャー・マイケル・ジェームス、FW8会津雄生、19浮田健誠、23伊藤達哉

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

群馬U-18

GK21飯野雅俊、DF19中村颯仁、4田中捺久、7小泉銀河、5佐藤凌、MF6笛田翔、10中村大樹、18加藤大貴、FW8志村駿太、11清水勇作、9高橋幸大

 

初戦の鹿島戦で敗れている柏は、同時刻に別会場で行われている鹿島と山形の試合に、鹿島が勝利することを想定して、2位でのグループ突破を狙う。ただ、決勝トーナメントに進出できるチームは、各グループで首位になった11チームと、全体の2位の上位5チームになる。そこで柏は、まずこの試合で勝利を挙げ、勝ち点を6に乗せた上で、得失点差を稼がなくてはならないため、「4点差勝利がノルマ」(下平隆宏監督)と目標を掲げて、この試合に臨んだ。

 

「攻め急いだり、守備をしないで攻め残ることはしない。いつもどおりだけど、得点を積極的に取りに行く姿勢を持とう」

下平監督は選手にそう伝え、ピッチへ送り出した。

開始直後から、柏のアグレッシブな姿勢が際立つ。両SBの攻撃意識が普段以上に高く、右の熊川翔、左の麦倉捺木がグイグイと攻め上がり、スピードに乗ったオーバーラップからゴール前へクロスを送る。熊川のクロスに対し、1トップに入った浮田健誠が絶妙のタイミングでニアへ入り、何度も際どい場面を作った。決定的なシュートがポストに阻まれる、あるいはわずかに枠を逸れるなど、柏にとっては攻め込みながらゴールを奪えないもどかしい展開が続くも、36分に熊川のクロスに浮田がニアで合わせ、左足シュートを綺麗に流し込んで、ようやく先制点を挙げた。

 

ただし、この日の柏は、手塚康平、山本健司、白川恵士朗といった主力が負傷で欠場。そのため多くの2年生が起用されたが、「メンバー的にも半分ぐらい代わって、伸びている途中の選手もいるので、ミスも起きるとは思います」(下平監督)というように、ボールを握り、押し込みはするが、時折発生するミスパスや、予備動作を入れてマーカーを剥がしても、そこでは出し手と受け手のタイミングが噛み合わず、どうも先制した勢いに乗じて畳み掛ける攻撃ができない。逆に、ボールロストから群馬のカウンターを浴びてしまう。

前半は、CBに入った中山雄太が何度か1対1をストップして事なきを得たものの、後半立ち上がりに群馬はカウンターから高橋幸大がDFの背後へ抜け出し、ゴール前のルーズボールを後方から走り込んできた中村大樹が詰めて1-1のタイスコアへ。

 

群馬はボールを柏に握られても、コンパクトな陣形を崩さずに自陣に入ってきたところで捕まえにかかり、柏のパスワークに応戦していった。そしてボールを奪えばシンプルにカウンターへ出ていく。前線の高橋には馬力があり、志村駿太、清水勇作と絡んで、深くまで押し返すことができた。群馬にとっては、敗れればこの試合がこのチームで戦う最後になるとあって、彼らのプレーからは凄まじいほどの気迫が感じられた。

それでも柏は65分に追加点を挙げる。下澤悠太、伊藤達哉、熊川とつないで右サイドを崩し、熊川のグラウンダークロスにファーサイドの浮田がスライディングで押し込んだ。これで2-1となる。

終盤はややオープンな展開になり、双方にチャンスが訪れる。72分と84分には群馬がカウンターから、清水と笛田翔が惜しい場面を作れば、柏も85分に宇野木悠佑の放った右クロスに、ファーサイドの伊藤のヘッドが決まったかに見えたが、これはポスト左へ外れ、直後には麦倉が得意の左足でミドルシュートを狙うも枠を逸れた。

ゴールの欲しい柏は、終了間際に一気に攻め立てる。92分に群馬のクリアを高い位置で拾った大谷京平がフリーの熊川を見逃さずにグラウンダーパス。熊川はこれを落ち着いて決めて3-1。さらに93分にも、途中出場の左SBの古賀太陽が大谷とのワンツーでオープンスペースへ抜け出し、その折り返しを下澤が合わせてネットを揺らす。立て続けのゴールで4-1と引き離した。しかし、これ以上のゴールは生まれず、柏は目標だった「4点差」をつけられずに試合は終了した。

 

試合後は、下平監督も「3点差は足りない」と話し、選手たちもノルマを達成できなかったことで皆、悔しそうな表情をしていた。他会場の結果待ちとはいえ、この時はグループリーグ敗退も覚悟したのだろう。

翌26日に行われた他のグループの結果、柏は勝ち点6の得失点差6で2位チーム5位の座を確保し、辛くも決勝トーナメントに滑り込む。グループリーグを突破した全16チーム中16番目の突破だ。なお、2位チームで6位の成績だった浦和は、勝ち点6の得失点差が5で、柏との差はわずかに1。最後まで諦めずにゴールを狙い、アディショナルタイムに決めた2ゴールが最終的に大きくモノを言う結果となった。

Reported by 鈴木潤

 

●試合後のコメント

 

下平隆宏監督

「今日は試合前のミーティングで大量得点が必要だという話をしました。だからと言って、攻め急いだり、守備をしないで攻め残ることはしない。いつもどおりだけど、得点を積極的に取りに行く姿勢は持とうと伝えました。ミーティングでは、最低ノルマは4点差以上とはっきり伝えたので、3点差は足りないです。みんなもノルマがあったから取りに行こうとしましたけど、取れませんでしてね。失点も余計でした。選手たちも漠然と『点を取れなかった』ではなく、『目標に達せなかった』という表情はしていました。チャンスは多かったんですけどね」

 

―いつもはしないミスも今日は多かったようにも見えました。

「それはありましたね。メンバー的にも半分ぐらい代わって、伸びている途中の選手もいるので、ミスも起きるとは思います」

 

―先制してから、畳み掛けるように2点目、3点目と行けませんでした。

「テンポ良く行きたかったんですけどね。基本的なことを言ったら、フリーの選手ができるタイミングをいつも見計らってアタッカーは取りにいってほしいし、でもそのタイミングを探れていなかったですね。それはトレーニングからやっていかなければいけないし、ゲームで出せないのなら、それは体に染み付いてはいないということだから。あれだけ中盤でボールが動いて、フリーの選手ができるタイミングはあるんだけど、動き出すタイミングを逃している。動き出していてもパスを出す方が逃していたり、お互い合っていないところが結構ありましたね」

 

2 DF 熊川翔

「自分たちは点を取らないと(決勝トーナメントに)上がれないので、今日のチームの目標が4点差はノルマという約束でした。4点差を狙って前半から飛ばしたんですけど、4点差をつけられなかったのは残念です。個人的に3点に絡めたのは良かったですけど、僕のクロスが何本かずれてしまって、点を取れたチャンスを逃してしまいました。これからは、もっとそういうところを詰めていきたいと思います。相手が中を締めていたので、サイドからチャンスになるのは分かっていました。前半から良い形はできていたんで、そこから点を取れたことは良かったです」

 

19 FW 浮田健誠

「今日はとにかく勝利が絶対条件で、それに得点も必要な状況だったので、達成できなかったんですけど、試合中は決定率を高めることを心がけて臨みました。練習から、紅白戦やシュート練習では熊川とは意見を言い合って、合わせているので、タイミングは良かったんですけど、自分が合わせるだけ、そこを改善していければと思います。ディフェンスが狙った方と逆に、ニアに入るのは意識して飛び込みました。後半の最後の最後にみんなが取ってくれましたけど、前半に自分が決めるところで決めていれば、もっと落ち着いた試合になったと思います。今日はゴール以外の部分では、自分の1列下の下澤悠太やマイケルとはつながり切れずに、うまくボールを引き出せませんでした」

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック