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「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

【無料記事】【インタビュー】 下平隆宏(柏レイソルU-18監督) 「まだ達成感はない。本当の優勝は14日」 (3734文字)(2014/12/13)

高円宮杯U-18サッカーリーグ プレミアリーグに昇格初年度で13勝3敗3分、2位に勝点10差をつけてEAST優勝を果たした。ただし、柏U-18が狙うはチャンピオンシップを制しての日本一である。12月14日、埼玉スタジアムで開催される決戦を前に、下平隆宏監督に今年1年の戦いと、チャンピオンシップへの意気込みを聞いた。

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■ 選手の可能性を見ながらリーグ戦を戦うことができた

―プレミアリーグは、今年出場した大会の中でも一番ウェイトを置いていたと思いますが。

「おっしゃるとおりです。今年、プレミアリーグ初参戦で、開幕前にJFAハウスでのミーティング後にそういう話をしました。年間を通したリーグ戦に一番のウェイトを置き、力を付けていき、その中でタイトルを取りたいという目標を置いていました」

 

―最終的にはプレミアリーグEASTで優勝という結果を手にしました。まず、リーグ全体を振り返ってみて、どのような印象をお持ちですか?

「年間を通して、安定して力を出せるようになったという実感はあります。途中、怪我人が多い時期があり、メンバーが代わったり、ポジションを入れ替えながらやっていた中で、いろいろな選手が試合に出て、その中でも結果を出してきたのは今年1年の成果だと思います」

 

―2年前には日本クラブユース選手権で優勝しましたが、その時の優勝とは違う感覚ですか?

「カップ戦だと、組み合わせやその時のコンディションで結果が出たり、逆に調整がうまくいかなければ結果が出ないということがあります。リーグ戦では、当然1年を通して安定して力を発揮しなければ優勝はできないという違いがあります。1年を通して、いつも力を発揮するという部分では成果がありました」

 

―どのあたりにプレミアリーグを戦っていく難しさを感じましたか?

「昨年までのプリンスリーグ関東にも強いチームがたくさんいたし、特にリーグ戦に対する難しさは感じてはいませんでしたが、プレミアリーグのチームの方が個性的なチームが多かったという印象があります。例えば、ゲーム内容の前に勝利にこだわる、プレミアリーグに残留するために勝負に徹するチームが多いという印象を受けました」

 

―年間を通じたリーグ戦では、チームがうまく回らずに苦しい時期もあったと思います。

「クラブユース選手権の出場を逃した夏場に、プレミアリーグの試合も落として、天皇杯でも敗れ、チームが少し調子を崩していった時期がありました。当時は怪我人が多く、中山雄太や手塚康平が出られない時期が続きましたが、そこが一番苦しかったですね。ただ、代わりに出た選手が活躍し、踏みとどまり、チーム全体で勝ちを拾っていくことができました。アウェイの東京ヴェルディ戦(第6節)、アウェイの青森山田戦(第8節)、ホームの清水エスパルス戦(第9節)です。あのしんどい時期の4試合での3勝は大きかったです。あの頃のメンバーを見ると、中島玲央がCBで出場したり、マイケル(デン・ヘイジャー・マイケル・ジェームス)を起用して、代わりに出た選手が活躍してくれました。思い描いていたメンバーとは違う形で試合をこなすことが多かったけど、その選手が活躍する。嬉しい誤算ではないですが、そういう試合が多かったですね」

 

―それによって、チーム全体の選手層が厚くなったという印象を受けました。後半戦は試合のメンバー表を見た時に、前節と大きく変わっていて驚いた試合も多かったです。

「今年は特に、1日のトレーニングを大切にする、1週間のトレーニングを大切にするということを主眼に置いていました。それが結局1年間を通じたリーグ戦につながってくるので、僕は選手に『試合に出ているから大丈夫』という安心感を与えたくなかった。選手が競争をしていく中で、常に調子の良い選手、エネルギーが漲っている選手を起用していきました。または少しポジションを変えて、本来はアンカーの手塚をCBで起用したり、中山を中盤とCBで併用したり、SBの中島がCBをやったり、アンカーに安西海斗を入れて、手塚を1つ前で使ったり、リーグの終盤も右SBの熊川翔を右のワイドで使ったり…。いろいろと選手の可能性を見ながら、リーグを戦っていくことができたと思います」

 

―夏場の苦しい時期を乗り越えたことは、今年の重要なポイントの1つだと思いますが、具体的にはどのような取り組みを行ってきたのでしょうか?

「あの時は、清水が首位にいて、うちはずっと2位にいました。離されてもおかしくはない時期だったと思うんですけど、当然クラブユース選手権に出場できなかった悔しさはありましたし、そこで基本に戻ろうと思いました。急にステップアップはできないから、今までやってきたボールを止めて蹴る、パスとコントロールという自分たちが大事にしているベースを再徹底してやっていました」

 

―下平監督の選手に対するアプローチの仕方を変えたということは?

「大きくは変えていませんが、選手個々と話はしていました。例えば、大島康樹がトップチームに呼ばれて、試合に出て、こっちに帰ってきた時にパフォーマンスが上がらないことがありました。他にもパフォーマンスが上がらない選手がいた時は、彼らに『これもやろう、あれもやろうと欲張るのではなく、一歩下がってみて、もう1回自分たちのベースや得意なプレー、今までやってきたことをもう1回徹底してやろう』とアドバイスをしました。それはチーム全体に言えることです。少し調子が悪い時こそ、1つ下がってみる。そこから登っていくことを意識していました」

 

―今年のプレミアリーグでは、レイソルのサッカーを発揮できたと考えてよろしいでしょか?

「サッカー自体は変わっていません。守備も攻撃もコレクティブに戦っていくのがレイソルのスタイルです。特に攻撃に関しては、誰かが違う絵を描いたりすると機能しないことも多くなりますから、それを擦り合わせる作業は常にしてきました」

 

―攻撃面に関しては、序盤戦は大島康樹が得点王争いをしていましたが、彼がトップチームに帯同するようになり、プレミアリーグの試合を欠場することになっても、他の選手が満遍なくゴールを決めることができていました。そこは今年のチームの大きな特徴ですね。

「最終節の清水戦も、SBの古賀太陽が点を取ったり、今年のチームは誰かが突出して取る形ではなかったですね。誰が出ても点が取れる。チームとしてやりたいこと、戦術も浸透している手応えは感じましたし、代わりに出た選手も自分の役割を理解して、迷いなくプレーができていました」

第17節、ホームでEAST優勝を決めた

第17節、ホームでEAST優勝を決めた

 

■ 柏サポーターにはぜひホームの雰囲気を作ってほしい

―青森山田戦でプレミアリーグEASTの優勝を決めた時は、それほど喜ばれている感じではありませんでしたが、あれから数日が過ぎて、その心境に変化は出ていますか?

「蓋を開けてみたら2位の清水とは勝ち点10も離れて、気付いたら優勝して、大きく差が付いていた感じでした。もちろん優勝した実感はありますけど、達成感はないですね。それよりも14日のチャンピオンシップ出場の権利を取っただけという気持ちが強いです。本当の優勝は、日曜(14日)ですから」

 

―そのチャンピオンシップを戦うWEST優勝チームはセレッソ大阪です。

「セレッソには守備の印象があって、おそらくハードに守備をしてきて、そこをレイソルがしっかりボールを動かして、どう剥がすかという展開になると思います。その分、こっちの攻撃も速くなるし、お互いにスピーディーな展開になると予想しています。セレッソがリスクを負ってボールを奪いに来る分、こっちもその寄せを剥がしたらどうしてもスピードアップしなければいけなくなりますので」

 

―チャンピオンシップに向けて、チームの仕上がりはいかがですか?

「リーグの終盤に向けて、アタックだけじゃなくて守備の整備もかなりやってきました。ここ4試合、その守備の成果が攻撃に良い相乗効果をもたらし、良い形でボールを奪ってカウンターへ転じる形を作れていますので、そういう部分もチャンピオンシップでは発揮できればと思います。パスをつなぐというベースの部分を崩さずに、守備を徹底して直していったことで、良い攻撃へつながるという効果が出ています。今までのチームにはない組織的な守備ができています」

 

―会場は埼玉スタジアムです。多くのレイソルサポーターも現地へ駆けつけると思います。サポーターへメッセージをお願いします。

「チャンピオンシップは埼玉スタジアムでの開催ですし、多くのレイソルサポーターに来ていただいて、ホームの雰囲気を作ってもらえたらすごくありがたいです。それに今後のレイソルを担う選手とスタイルを、これを機に予備知識として入れていただければと思います」

(インタビュー・文/鈴木潤)

高円宮杯U-18サッカーリーグ チャンピオンシップ

柏レイソルU-18(EAST王者)vsセレッソ大阪U-18(WEST王者)

12月14日(日) 13:00キックオフ@埼玉スタジアム2002

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