【サッカーパック人気2位】 【J2うぉっち】運命の終盤戦へ:J2優勝、自動昇格の行方を展望する

「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

【無料記事】【レビュー】 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST 第11節 柏U-18 vs 鹿島ユース 「中村駿太、宮本駿晃のゴールで柏が鹿島との接戦を制する」 -2196文字- (2016/09/05)

高円宮杯U-18プレミアリーグ 第11節

柏U-18 2−1 鹿島ユース

得点者:22分 中村駿太(柏)、66分 宮本駿晃(柏)、89分 篠崎輝和(鹿島)

●スタメン

GK小久保玲央ブライアン、DF城和隼颯、森大輝、宮本駿晃、中川創(Cap)、MF鬼島和希、中村陸、大谷京平、田中陸、加藤匠人、FW中村駿太

 

どちらに流れが傾いてもおかしくない一進一退の攻防が続く中、この試合で特に際立っていたのが柏の守備面である。前節の横浜FM戦で1−5という大敗を喫し、この1週間のトレーニングでは「オーガナイズをしてコンパクトにするところは力を入れた」(永井俊太監督)というように守備組織を立て直してこの一戦を迎えたことで、チーム全体の意思統一が図られ、相手にチャンスを与えなかった。

そしてボールを持てば、柏らしくアンカーの加藤匠人がビルドアップの起点となり、ボールを動かせる鬼島和希、田中陸、キープ力のある大谷京平、中村陸がスペースを使いながら、SBのオーバーラップを絡めてスムーズな攻撃を仕掛けていく。

22分、ボックス付近で田中、大谷、中村陸が細かいパスで相手の陣形をずらし、ズレが生まれたところで鹿島ディフェンスの背後を取った中村駿太へ中村陸からのスルーパスが通る。中村駿太がこれを押し込んで柏が先制した。見事な崩しだった。

後半に入るとビハインドの鹿島が圧力を強めてきたが、大谷が「組織として守れた」と振り返る通り依然として全体の守備の意識が高く、4−1−4−1のコンパクトなブロックを作り、素早いスライドで鹿島に付け入る隙を与えない。鹿島が少々アバウトな長めのボールを背後に蹴ってきても、CBの中川創と途中出場の東山航大の冷静な対応によって事故すら起こる気配はなかった。その点は、中川も「今日の試合は全体的に良かった」と守備面に手応えを覗かせた。

後半途中には柏が押し返し、中村駿太のポストプレーから中村陸がボックス内で前を向く絶好のチャンスが訪れる。この場面ではゴールは生まれなかったが、その一連の攻撃の流れからのこぼれ球に反応した宮本駿晃が左足を振り抜き、鮮やかなシュートをネット右上部に突き刺して点差を広げた。

89分には自陣でのミスから鹿島にショートカウンターを浴び、1点を返されてしまう。ただ、その後の鹿島のパワープレーは危なげなく跳ね返し、2−1で逃げ切りに成功。勝点を16に伸ばし、次節の2位・青森山田との大一番に弾みをつけた。

トップチームの目線で言えば、“前哨戦”にあたる今回の鹿島戦に勝利した弟分が、10日のJ1 2ndステージ第11節に向け良い流れを作り出してくれた。

Reported by 鈴木潤

 

試合終了後の監督・選手コメント

○永井俊太監督

「全体的には予想通りの展開で、その中でも前半で得点が取れたので、予定通りの試合の流れではあったと思います。後半、鹿島が出てくることも予想していたんですけど、それでももう少し主導権を握ってやりたかったです。途中一度盛り返しましたが、もうちょっと自分たちの時間で、アタックに行くのか、握りに行くのかというところは勉強しなければいけないと思います。守備では前節(大敗をして)良い勉強をさせてもらったので、一人じゃ取れないよ、みんなでやっていこうというところで、オーガナイズをしてコンパクトにするところは力を入れました。守備のオーガナイズのところは前節より我慢強さは出たと思います。みんなの行くのか行かないのかの意思は、マリノス戦より一つになっていたと思います」

 

○中川創

「マリノス戦では前の選手と後ろの選手でうまくコミュニケーションが取れず、サイドで崩される場面が多かったので、その部分で前の選手と後ろの選手でコミュニケーションを取って、意思統一して守備をしないと今日も同じことを繰り返すと思いました。そういう守備の意識はこの1週間でみんなで意思統一はできたと思います。自分的には今日の試合は全体的に良かったと思いますけど、一歩寄せるところはもっと突き詰めていかないといけないと思います。上位とは少し離れていますけど優勝を目指していますし、今日の勝利で少し前進できました。タフな試合を勝ち取れたのは次につながると思います」

 

○大谷京平

「前の試合では、自分がボールを取りに行こうとして、その間がスカスカになってしまっていたので、今日はしっかりスライドして、チームとして追い込んで取りに行くことをしっかりやりました。今日は無駄に出て行ってやられたり、クロスを入れられて間延びするのは避けたかったので、組織として守れたかなと思います。残留争いはしたくないですし、優勝争いをしたいので今日は気持ちも入っていました。次の試合は(2位の)青森山田なので、しっかり勝ちたいと思います」

 

○中村駿太

「(ゴールシーンは)中村陸くんがボールを持てるというのはみんな分かっているので、良い形でキープをしてくれました。それで動き直す時間があって、一瞬で裏へ抜けるのは自分の持ち味でもあるので、そこを陸くんがよく見てくれていて、自分は押し込むだけでした。今日は早い時間で腿に(相手の足が)入ってしまい、ダッシュができない状況でした。いつもはもうちょっと幅広く動くんですけど、それが今日はできそうになかったので、前で張って、相手のラインを下げて、縦パスをしっかり収めようと思っていました」

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